第152話 摩訶般若波羅蜜その二十三 この空間は経典だ

 「しるべし、受持読誦じゅじどくじゅ如理思惟にょりしゆい、すなはち守護般若なり。「欲守護」は「受持読誦」等なり。」

 知らなければいけない。経典を読み唱えること、経典の説くところに従って考えることが智慧を護ることなのである。護ろうとすることは経典の受持読誦なのである。

 経典というのはどのように修行したらよいかを説くもの。極めて現実的な「実用的」なものだ。神秘的な力があるみたいにいう人がいるが、そういう人には気をつけた方がいい。

 そしてこの大宇宙、この空間は真実・真理そのものだ。大宇宙・この空間つまり虚空は真実・真理であり、究極の経典だ。

 だから坐禅して大宇宙と一体となるということは、「受持読誦」であり「如理思惟」であり「守護般若」なのだ。

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