第136話 摩訶般若波羅蜜その五 プーチンを四諦で解剖
プーチンのウクライナ侵攻を四諦で解剖して説明するとどうなるのかやってみようと思う。
私の四諦の解釈は西嶋和夫氏のものを私なりに理解したものによる。西嶋和夫氏の本意ではない可能性があるが、それは私の理解力の低さによるものであることをお断りしておきます。
苦諦は主観。その人にとっての理想とも言えるかもしれない。主観に囚われそれが実現しないとそれは苦となるだろう。しかし主観がなきゃ生きていけないし、理想を持つこと自体は必要なことだ。ただそれが妄想にならないこと、暴走しないようにしないといけない。
プーチンにとってウクライナ侵攻はロシアの国益、平和のために必要だったのだろう。プーチンにとっては正義だ。しかし、ウクライナをロシア寄りの国にしておくために侵攻という方法を取ったことは正しいとは言えないだろう。
苦諦の立場からは間違いであり、プーチン、ロシア国民に苦をもたらしているように思う。
集諦は客観。プーチンはウクライナの実態を正確に把握できていなかったと言えるだろう。ウクライナは容易に降伏するという情報しかなかったという報道もあった。けれどウクライナは反撃した。兵士の士気も高いという。欧米から武器の支援もあるというけれど、初期から反撃している。ロシアの攻撃に対して準備ができていたということなのだろう。プーチンは客観的事実を把握できていなかった。
滅諦は主観と客観がぶつかる行動。主観と客観がおかしければ行動もおかしなものになるに決まっている。
道諦は仏法、真実・真理を実現・実証する。今起こっていることは真実・真理からかけ離れていることは明らかだ。
苦集滅道の四諦の教えに従って生きるためには坐禅すればよい。ただそれだけだ。
坐禅して真実・真理と一体となってこの現実を生きる。それが仏教が説くところだ。
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