好きな子を造ることにしたヒト(男性用台本)

よいしょ、よいしょ、よいしょっと。


ただいまハニー。

またせたね。

お帰りくらい言って欲しいんだけどなぁ?

あはは、そんなに照れるなよ。

ほら、こっち向いて。

うん、とっても綺麗だ。

君はいつ見ても美しいよ。

可愛い。

可愛すぎる。

この世の美と呼べる全てを掻き集めて君が生み出されているんだもの。

本当に綺麗だ。


あ、そうそう。

これお土産。

どうだい綺麗だろう。

美しい君に似合うかなって思って、取ってきたんだよ。

この綺麗な爪、きっと君に似合うはずだ。

そんなに照れなくていいって。

君は本当に美しいよ。

そうだ、僕が着けてあげよう。

ほら、その手を貸して。

君の美しさに最も良く似合う爪を選んできたんだ。喜んでくれると思うよ。


よいしょ、よいしょ……っと。

うん、これでよし。

どうかな?

あぁ……完璧だね。

ますます美しくなった。

君は磨けば磨くほどどんどん綺麗になっていくね。

不思議でならないよ。

本当に美の化身だ。


この美しい瞳。僕が最も美しいと思った綺麗なオッドアイ。

まるで陶器のように艶やかな素肌。

どんなに時間が経とうと老いを感じさせないみずみずしさ。毎日何時間もかけてお手入れしているもんね。綺麗なはずさ。

そしてこの長くて滑らかな髪。手櫛てぐしで軽く撫でてやるだけでサラサラと流れていく。

忙しいはずなのに、僕に貸してくれたこの手も本当に素敵だ。

初めて本音で語らった時に腹を割ったし、遠いところからわざわざ足を運んでくれたこともあったね。

君は、僕が理想とするありとあらゆるパーツで造られているよ。


僕にとって完璧すぎる彼女だ。


総勢7名の、美しい女性から掻き集めた最も美しい体を繋げて作った僕だけのハニー。


君は世界で一番素敵な女性だよ。


愛してる。

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