第5話 港町

「ようやく着いた」

「あぁ」

今俺たちがいるのは港街ロイロム、この街には様々な道具や武器、食べ物がある。

って知り合いの奴隷が言っていた。

「とりあえずは今日泊まる宿探しだな」

「おい和輝まずは飯にしようぜ?」

ガルダの腹からはぐぅ~と腹の音が聞こえてきた。

「それもそうだな、よし飯行くか」

「おう」

と二人は近くにあった店に入った。

「何食うかな?」

「そういえば和輝、お前自分のステータス確認したか?」

「ステータス?いや何も確認してねぇな」

「一回見てみろよ?」

「分かった」


鎌谷和輝 Lv 6

役職 死神

体力 270 攻撃力 35 素早さ 47 

防御力 40 魔力 174


スキル

死神のオーラ


武器無し


「レベルも上がって強くなってる。そして何かスキルを手に入れたぞ」

「おっマジかどんなスキルだ?」

「死神のオーラ。全身に魔力を送ると発動する。効果は魔法耐性と即死耐性を付与、魔法使用時に消費する魔力を軽減。」

「何だそれちょっと強いなでもお前魔法使えねぇだろ」

「それを言うな、でガルダはどうなんだよ」

「俺か?」


ガルダ Lv 5

役職 守人

体力 350 攻撃力 200 素早さ 60

防御力 232 魔力 80


スキル

鉄壁の構えLv2


耐性

物理耐性 魔法耐性


武器


「俺も一応レベルが上がってはいるんだが防御力が変化なしだな」

「ふぅ~ん」 

「俺の話聞いてた?」

和輝はガルダにステータスを聞いたのにガルダの隣で先程頼んだパスタを食っていた。

「ガルダ鉄壁の構えって何だ?」

「あぁ鉄壁の構えはな一時的に防御力を上げ、耐性力を上げるだけだ」

「それでこそ守人だ」

「ありがたいことだよ。じゃ俺も飯食うかな」

と和輝とガルダが飯を食っていると突然店の扉が勢いよく開いた。

「おい全員動くな!死にたくないやつは大人しくしてろよ?」

と海賊のような見た目をした奴らが店に入って来た

「おいガルダ水入れてくれ」

「仕方ねぇなほらよ」 

「あざっーす」

と静かな店に二人の会話が響く。

「おいそこのガキとおっさん俺は静かにしろって言ったよな?」

「ガルダこのあとどうする?」

「今は自由なんだから少しばかり修行するか」

「そうするか」

と二人は海賊の船長を無視して手を合わせた。

「「ごちそうさまでした」」 

「よし行くかガルダ」

「おう」

と二人はテーブルに金をおいて店を出ようとする。

「おいそこのおっさん邪魔だどけ」

和輝は船長にそう言うと、船長は銃を突き付けた。

「良いか小僧お前みたいなやつはすぐに死ぬんだよ!こんなふうにな!」

そう言うと船長は和輝の頭に発泡した。

「こんなもんか」

と発泡の衝撃でのけ反った姿勢のまま言う和輝

「馬鹿な銃が聞かないなんて!」

「あっそ」

すると和輝はのけ反った姿勢を戻し焦っている船長の下顎にアッパーをくらわした。

「っ!」

と船長は声も挙げずに倒れた。

「に、逃げろー!」

海賊のしたっぱ達は船長が倒されて逃げようとした。

「おっとどこに行くんだよ?俺の相手もしてくれや」

いつの間にかガルダが店の出入口を塞いでいた。

「そんな逃げれねぇクソやるぞ野郎共!」

とガルダに迫るしたっぱ達。しかし決着は一瞬だった。 

「ゴリラと虫だなこりゃあ」

と言いながらしたっぱ達を縄で縛るガルダを見る。

「誰がゴリラだ」

「まぁ行くぞ。店長ごちそうさまでした」

と静まり返った店の主に礼を言うと二人は店を出ていった。


そして二人は店を出た後近くのギルドに寄った。

「まずはギルドバトル登録して今後の金を集めるとするか」

「そうだな」

二人はギルドの受付嬢に話しかけた。

「あのギルド登録しに来たのですが?今大丈夫ですか?」

「はい大丈夫ですよ。ではまずこちらに名前と生年月日を記入して下さい。」

「おいガルダ俺はお前のは書かんぞ?」

「んなもんわかっとるわ!」


「はい、お二人共問題ありません。次にギルドカードを制作しますね。ではお部屋に案内するので付いてきてください」

と二人は受付嬢に付いていき小部屋に案内された。

「ではお二人共この机の上にある水晶に触れてください。」

「じゃあ先にガルダからいくか」

「あぁいいぜ」

ガルダが水晶に触れると水晶が光だし水晶の上に魔法陣が出現した。

「ではこちらがガルダ様のギルドカードになります。役職は守人ですね。間違いがないかお確かめ下さい。大丈夫でしたらギルドカードはそのままお持ちください。次にカズキ様どうぞ」

「おう」

そして先程と同じように水晶の上に魔法陣が出現した。

「はいこちらがカズキ様のギルドカードになります。役職は魔法使いですね。間違いがなければそのままお持ちください」

「あ、あはい」

(役職が魔法使い?俺は死神なのにか?まぁ隠す手間が省けたということで納得しよう)

「はい大丈夫です。」

「分かりました。これでお二人共正式にギルド加入になります。知っての通りギルドは基本ランク制になっております。そしてお二人は一番下のEランクからになります。どんどん依頼を達成してランクを上げて下さいね!」

「は、はい」

(なんかぐいぐいくるな)

「ではこれで登録過程は終了です。早速依頼を受けるのも良し明日からするのも良しなので何かあれば私達受付に言ってくださいね。」

「おう了解だ」

「まずは宿探しだぞガルダ」

「それもそうだじゃあな受付の嬢ちゃん」

そう言うと二人はギルドを出た。



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