第2話 奴隷

「さて諸君俺は今、手枷足枷そしてボロボロの服を身に着けている。何故かって?それはこっちが聞きたいくらいだよ。目が覚めたらここにいたのだから」

と和輝が一人で牢屋の中で喋っていると、和輝と同じ部屋にいる大男が近づいてきた。

「おい坊主何一人で喋ってんだ?」

と、何してんだこいつ見たいな目で見てくる大男。

「気にしないでくれ」 

「おうそうか」

と謎に納得した大男。

「ところでアンタの名前は何て言うんだ?俺は和輝」

「俺の名前はガルダだ。」

「じゃあガルダ少し聞きたいことがあるんだけど良いか?」

和輝は少しでもここの情報を手に入れようとガルダに質問する。

「ああいいぜ俺の知ってることならな。でも代わりに俺の質問に答えてくれよ」

「ああいいぞ」

交渉成立したということで和輝はガルダに質問する。

「まず気になったんだがガルダの右手の甲にある痣みたいなのは何だ?」

そうガルダの右手の甲には少し大きな痣ある。

「これか?これはな自分自身を形にした武器を表している紋章だ」

そうガルダの痣をよく見ると少し盾のような形をしている。

「自分自身を形にした武器の紋章?じゃあ何で俺には無いんだ?」

「そいつは知らねえ紋章がねぇ奴は初めて見たぜ」

確かに和輝の両手の甲にはガルダのある紋章が無かった。

「紋章は普通生まれたときからついている奴もいれば、レベルを上げると現れる奴もいる。」 

「じゃあ俺はレベルを上げると現れる方なのか。しかし武器があるのに何故脱走しないんだ。武器があれば他の奴隷たちと協力すれば脱走できるだろ?」 

しかしガルダは首を横に振った。

「そいつは不可能だ。和輝にはついてねぇみたいだが紋章がある奴は特別な首輪をつけられる。この首輪はな紋章の力を封印する力があるんだ。だから武器を使って脱走っていうのは不可能なんだ。そして和輝お前を含めここの奴隷たちには奴隷の刻印がある。自分の右胸を見てみろ」

そうガルダに言われ和輝は自分の右胸を見た。そこには確かに何かしらの刻印が存在していた。

「何だこれ!」

と和輝が驚いていると廊下の方から誰かが近寄って来た。 

「さぁお前たち仕事の時間だ。とりあえず広場に集まれ!」

と廊下から看守のような人が現れ奴隷達に広場に集まれと指示を出した。

「これじゃあ奴隷というより囚人だな」

「全くだ」 

と愚痴を言っていると二人は看守に怒られしぶしぶ広場に向かった。

広場につくと少し高い台に金ピカ姿の男が現れた。

「やぁ人間以下のゴミ共今日も私のために働いてくれよ」

それだけ言うと金ピカ男は近くにある馬車に乗りどこかに行った。

「何だアイツ気持ち悪い奴だな」

「アイツはああ見えても貴族だからな」

「ウザすぎる……ガルダ」

和輝は少し小さい声でガルダを呼んだ。

「何だ和輝?」

「お前は脱走不可能だと言ったな。お前は脱走しようとしたのか?」

「いや俺は脱走をしようとしたことはねぇな」

「ガルダ…俺はなやったことねぇ奴に不可能だと言う資格はねぇと思うんだ」

ガルダは何も言わないただ和輝の話を聞いていた。

「確かに俺はここに来て一日も経ってねぇ奴が知った口をって思うかもしれねぇけどよ。ガルダ一つだけ教えてやるよ。」

和輝はガルダの目を見る。

「俺は異世界人で役職は死神そして、不可能という言葉を世界一嫌っている男だ」



ガルダ Lv 1

役職 守人

体力 200 攻撃力 168 素早さ 50 

防御力 232 魔力 70


スキル

鉄壁の構え


耐性

物理耐性 魔法耐性


武器

魔法無し

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