意思の持てない操り人形【中章】
そして、高校最後の年に進級した時、自分には夢があった。
進路でその事を打ち明けたら、周りから全否定され「現実を見ろ」と言われたりし、結局、高校卒業後に言われるがままの進路を辿る事となり、職業訓練校に通う事となった。
だが、これは障害特有なのだが、文系が得意で逆に計算が苦手、もしくは文系が苦手で計算が得意な人に分かれるらしくて、自分は圧倒的に前者の方で計算がかなり苦手で、段々と遅れが出始めてしまい途中で辞める事となってしまい数か月間引きこもりに近い感じになってしまった。
だが、当然の周りからは働けって言われたりもした訳で、今は適正適職が当たり前の時代だけども、自分の時代は職を選ぶな、ゆとりは使えない、障害は甘えと言われるのが当たり前な時代で、自分自身もそれに流されるがままハローワークで職を選ばずにバイトを探し、職訓を辞めて三か月ぐらい経ってから接客のバイトを始めた。
だが、人との接し方が分からないのと臨機応変な対応が出来ない、自分では気づかない内に失礼な態度を取ってしまう、分からなくても人に聞けない等が浮き彫りになり、少し後に入った人の方が出来ると比べられたり、当然かなり怒られたり、昔こういう障害あるって病院で言われたと言っても「お前の思い違いなんじゃねぇの?」等言われたり、完全に信用されなくなる様な人間関係を悪化させてしまい、今だから言えることだけど職場の人間のその内の何人かはカサンドラ症候群にしてしまったんじゃないかって思うぐらい仕事が出来なくて、それで自分を責め始めて気持ちが落ち始め、そこを約二年務めた後、知人だった人からの紹介で外仕事を始めたが、そこでも仕事は出来ない感じだったが、それとは関係なく、ここでは書けない様な酷いパワハラを受けたり、ほぼ無理矢理夜の店などに連れてかれてそのお代を給料から天引きされたり、女性との交際経験が無いから馬鹿にされたり等色々受けた感じだったけど、この世界ではこれが当たり前だと思い込んでしまい、プライベートでそう言う風な感じで人と接したら当然嫌われたり気持ち悪がられる等して人間関係を悪化させてしまったりもした(後者に関しては自業自得だが)。
そして、自分自身で実はこう言う障害があった事実が明確になるのはもう少し経ってからだった…。
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