第13話 助手とは
「さてスイよ わしは主が再度わしのもとを訪れるということが分かっておったよ」
「わしの実験を目の当たりにして それを正確に実況し尚且つその瞳には興奮が見てとれた」
レオーネは顎を指で掴みながらゆっくりと言った
「あれは わしと同じ知識に飢えた者の目よ」
レオーネはゆっくりと近づき2本の指でスイの目を指し示し
「主のこの目は 儀式で発現させられた能力によるものかえ?」
「もしその齢 あの観察眼を自分の力で会得したのであれば大したものじゃが?」
スイはレオーネの問いに素直に答えた
「はいその通りです 僕に発現したサーチという能力です 物のステータスを、、」
「ああよいよい 説明は不要じゃ」
レオーネはスイの言葉を遮るように手をひらつかせる
「なにせ そのサーチ わしにも使える」
ひらつかせた手を頬に当て頬杖をつき ジッとスイを見る
見つめられているだけなのに スイは酷く緊張した
自分でも知り得ない奥の繊細で無防備な部分を握られているような そんな感覚を覚える
「主 なにか勘違いをしておらぬか?」
「儀式で得られた能力は自分の特性にあった自分だけの特別なものだと」
スイはまさにそう認識して疑うこともしなかったことを 出鼻から勘違いだと言われ何も言えずただレオーネを見た
「知りたいか?」
「はい!」
フフッと軽く笑いレオーネは言う
「ダメじゃ」
「スイよ わしは助手にはなにも教える気はない」
錬金術と言われたあの現象のことを教わろうとしていたスイは思い切り頭を殴られたような衝撃を喰った
「まずは見て学べ 色々なことをその目で見て解釈し肌で感じ憶え耳で確認するのじゃ」
「よいかスイよ 知ることと理解することは全く違う まずは自分の居るこの世界の姿を理解することじゃ」
レオーネの目に先程までの鋭さはなく優しさに溢れていた
「スイ わしは主を高く評価しておる
わしは弟子はおろか助手につくことすら一度も許したことはない」
「主はわしの近くにおることを許された唯一の人間であることをしかと胸に刻め」
「はい」
レオーネの言葉に素直に頭を深く下げていた
「そうさな 主が多くを学び わしの実験を自分なりに解釈することが出来たとき わしに何か作って見せてみよ」
「その出来次第で弟子に格上げさせてやろう」
「もし その時がきたならばわしが今までに得た全てを主に教えてやる」
「はい!」
レオーネは素直に目を輝かせるスイの頭をグシャグシャと撫でた
そしてスッと立ち上がると隣の部屋を指差して言った
「さて 今日はもう寝ることにしよう 助手よ主も一緒にこい」
スイは言われるがままにレオーネの後を追う
隣の部屋は中央の雑然とした部屋とは全く違い必要最低限の物が整然と並べられた寝室
当然ベッドは一つだけだ
レオーネは小さなテーブルに置かれたロウソクに火を灯した
「さて 主も楽にしてよいぞ」
そう言いながらレオーネは服を脱ぎ 裸でベッドに寝転んだ
「えっ いや あの 僕は」
突然のことに赤面しながら狼狽えるスイを見て レオーネは不敵に笑った
「ほほぅ 異性の裸を見るのに抵抗があるかえ?ホレッ どうじゃ?見えるか?」
イタズラに股を開くレオーネに背を向け
「僕はさっきの部屋の床でいいです」
というと
「ダメじゃ」
とレオーネは即答した
「よいではないかスイよ ここにおるのはわしと主だけじゃ」
「わしだってたまには人肌恋しいと思うこともある」
そう話すレオーネの声が少しずつ艶を帯びて聞こえる
「ほれ早う 主も服を脱いでこっちへこんか これも助手の勤めぞ?」
助手の勤め
この言葉を頭の中で何度も繰り返しながらスイは意を決した
「わ 分かりました」
そう言いながらスイは服を脱いだ
しかし 理性に反してスイのそれは大きく反り返っていた
こんな状態のものを人に晒すなど恥ずかしくて仕方ない
そう思い隠しきれないそれを手で抑えながらベッドへ向かう
それを見てレオーネは意地悪く囁く
「んふふ 主 可愛い顔とは随分不釣り合いな立派なものを持っておるではないか」
そう囁きながらベッドの近くへ来たスイの手に指を絡ませ引き寄せた
向き合って抱き合う形でベッドに横になった二人は互いの体温を感じあった
スイはレオーネの大きな胸に顔を埋める格好になり体を丸めて硬直している
レオーネはスイの柔らかい栗色の髪の毛を撫でながら耳元で言う
「可愛いのう 緊張するでない」
もう片方の手で首筋 背中 腰の順に指を這わし 内股の方へ手を回すと
「ふっ」
とスイが声を漏らした
レオーネはスイの耳に舌を這わせながら ゆっくりと優しく二つの玉を撫でる
そしてその指を根本から先へと静かに這わす
もうそこにしか意識が向かなくなったスイはグッとなにかが込み上げるのを感じ全身に力が入る
「力を抜けスイ わしに身を委ねよ」
そう囁かれながら根本と先を何度も行き来する指先
次の瞬間
「あっあっ」
という言葉とともにスイは自分の先から熱い何かが勢いよく飛ぶのを感じた
レオーネがそれを嬉しそうに指で受け止めながらクスクスと笑っている
「もう果てたのかえ?」
スイがグッタリしていると レオーネはその手に付いたものをゆっくりと味わうように口に運んだ
「男の匂いは久しぶりじゃ」
その様子を見て スイのそれはまた大きくなった
それを感じたレオーネは
「若いのぉ」
と言いながらスイを優しく抱き寄せた
そしてそのままスイの頭を掴み 顔に胸を押し付ける
「今度はわしを悦ばせてみよ」
そういいスイの腕を掴み 自らの割れ目へと誘導する
初めてのことでどうしたらいいかわからないスイは本能のままに乳首を吸い舐め回した
「中々良いぞ っはぁ指は優しく ゆっくりと円を描くように撫でてみよ」
スイは頭が焼けるように痺れ 真っ白になっていたが レオーネが指示を出すのでそれに従い動いた
徐々に割れ目がヌルヌルするのを感じ 指にそれを絡ませる
より抵抗なく撫でることが出来るようになるとレオーネの息遣いも強くなっていくのを感じた
自分がレオーネを気持ちよくさせているのだと感じたスイは徐々に指の動きを早める
「これ 優しくゆっくりと撫でよと申したであろう?」
そう優しく囁かれ
指の動きを優しくゆっくりと相手の反応のより良い場所を探りながら撫で続けた
「くぅぅっ」
という力んだ声と共にレオーネは背を反らして内股を閉じる
閉じられた状態で指先を割れ目に沿って動かすと ピクンピクンとレオーネが体を震わせる
「ふぅ」
そう息を深く吐いたレオーネは スイの目を見つめる
レオーネはスイの首に手を回し 静かに唇を重ねた
少しタバコの匂いがする スイの初めてのキスだった
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