【2】 崇高な美少女と共に廉神殿へ。
第5話 第三位階魔導クロッシィ
(アラセイカの尊い妹は、ショコラ)
(アラセイカの尊い妹は、ショコラ)
(アラセイカの尊い妹は、ショコラ)
(アラセイカの尊い妹は、ショコラ)
(アラセイカの尊い妹は、ショコラ)
(アラセイカの尊い妹は、ショコラ)
(アラセイカの尊い妹は、ショコラ)
……
兄の念仏を聞きながら、体内の熱の圧縮を続けた私は、確かに熱がお臍のあたりに昇ってくるのを感じた。
《今よ、ショコちゃん、クロッシィ、と唱えて》
「クロッシィ」
自称女神の導きに従い、私がそう唱えると、私の身体は水色に煌めいた。
思わず、視線を身体き方に落とし両手を広げてみると、
カチャリと金属的な音がした……私の身体はマリンブルーの金属的な鎧に覆われていた。
《第三位階魔導クロッシィ。ちゃんと使えたね、ショコちゃん》
……この自称女神な声の主は、この異世界の知識を確かに持っている……そう思う私の神々しい鎧姿を俺は呆然と眺めた。
《アラセイカ。妹がこうきちんとした姿となった今、お前はデブパンツ姿のままでいいのか……あぁ?》
「……良くはない、な……」 自称女神のドヤ顔を思い浮かべる気力もないままに俺は返した。
《よし。手を組んで「お願いします女神様」と3回唱えろ。
今の土気色の顔したアラセイカに相応しい装いにしてやろう》
「お願いします女神様」
「お願いします女神様」
「お願いします女神様」
……異世界でパンツ姿のまま過ごすわけには行かない俺は唱えた……ブラック企業で上司に命じられ同僚の前で3べん回ってワンを強要された時の俺を私は思い起こしてしまった。
《ショコちゃん アラセイカを見ながらクロッシィ、と唱えてみて》
「クロッシィ」
……俺の身体は黄土色に輝く鎧に覆われた……ちゃんとサイズが合うなんて、第三位階魔導、すごいなと思う私。
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