第30話 ヘタレの勇者に成りたがり<1>

「がぁっ!」


 トゥガイのみじかうめごえこえたかと思うと、僕の視界しかいひらけました。

 するとヒュリアのよこにトゥガイがたおれているのが目にはいります。

 彼の左膝ひだりひざからしたが、スッパリとられて綺麗きれいくなってました。

 斬口きりくちから大量たいりょうながています。


 周囲しゅうい見回みまわすと、ヒュリアのわきに、られたトゥガイのあしちていました。

 なにこったのかまったくわかりません。


団長だんちょうっ!」


 あおよろいの人?とたたかっていた赤毛あかげの女が、いそいでトゥガイのもと駆寄かけよります。

 すでに根暗ねくらの男はたおれてうごかなくなっていて、よろいの人?と対峙たいじするのはスキンヘッドの男だけになってます。

 スキンヘッドもよろいの人?もつかてて、ふらふらですけど、戦闘せんとうをやめるつもりはないようです。


 赤毛あかげの女はしゃがみこむと、トゥガイのあし治癒術ちゆじゅつをかけて血をめ、そのあと左肩ひだりかたきずなおしました。

 ただ、切りはなされた左脚ひだりあしもともどすことはできないみたいですね。


副長ふくちょう皇女おうじょにとどめをさせ!」


 治癒術ちゆじゅつ出血しゅっけつが止まったトゥガイは、上体じょうたいこし、おに形相ぎょうそうめいじました。

 赤毛あかげの女は立上たちあがり、っていたじゅうをヒュリアにけます。

 僕はヒュリアをまもるために女を炎弾えんだんとうと、恃気エスラル集中しゅうちゅうさせます。

 ところが、女が引金ひきがねをひこうとしたとき、ふいにあらわれた親指おやゆび人差ひとさし指が撃鉄げきてつをつまんで、動かなくしてしまいました。


「もう、やめとけ」


 いつのまにか赤毛あかげの女のすぐうしろにアティシュリが来ていて、耳元みみもとでささやくように言ったのです。


「ひっ!」


 赤毛あかげの女はおどろきと恐怖きょうふに顔をひきつらせ、そのにへたりこみました。 

 アティシュリのゆびあいだに女のじゅうが、ぶらさがっています。


「こいつをころされると寝覚ねざめがわるくなりそうでよ」


 アティシュリは、こまったふうに頭をかきました。


今撤退いまてったいすんなら、無事ぶじがしてやる。けどよ、まだ戦うっていうなら、今度こんどは俺が相手あいてをすることになるぜ」


 アティシュリは、その場にいたすべての人間にんげんこおりつかせる、あの圧倒的あっとうてき殺気さっきはなちました。

 赤毛あかげの女はすわりこんだままふるえだします。

 はなれたところで戦っていたスキンヘッドの男とよろいの人?でさえ身体からだを、びくりとさせて動きを止めました。


 トゥガイは大きく目を見開みひらき、おどろいたような、賞賛しょうさんするような視線しせんをアティシュリに向けます。 

 そして苦笑にがわらいをかべたあとあきらめたように言いました。

 

副長ふくちょう撤退てったいする……」


 のせいかもしれませんけど、トゥガイの表情ひょうじょうは、どことなくたのしげに見えました。

 さっきまでのおに形相ぎょうそううそのようです。


「そんなっ! 団長だんちょう! ここまできてっ!」


 赤毛あかげの女は反論はんろんしますが、トゥガイはくびります。


「これ以上いじょう無駄死むだじになる。うえには上がいるということだ」


 アティシュリは愉快ゆかいそうにトゥガイと目をわせます。


「ふん、分別ふんべつはあるみてぇだな。それでいい。きてりゃ、またうんがめぐるってもんよ」


 アティシュリが赤毛あかげの女にじゅうわたします。

 じゅう取戻とりもどした女は、呆然ぼうぜんとしてアティシュリとトゥガイを交互こうごながめていました。

 

 アティシュリの殺気さっきから、いちはや解放かいほうされた僕は、タヴシャンをんで、ヒュリアの傷口きずぐち首飾くびかざりをてるように御願おねがいしました。

 はらきずからは、かなりの出血しゅっけつがありましたが、それほど深手ふかでではなさそうです。

 多分たぶんインパクトの瞬間しゅんかんこしいたことで、内臓ないぞうおくにまで剣がたっすることをふせいだんだと思います。

 もし内臓深ないぞうふかくまで斬裂きりさかれていたら完治かんちまでには時間じかんかったでしょう。


 一方いっぽうふくやぶれ目からのぞく左の太腿ふとももには、えぐられたようなきずあかいみみずばれの火傷やけどひろがってます。

 でも、クズムスでったおかげでしょうか、地面じめんいたあなくらべれば威力いりょくちていて、こっちもそれほど重傷じゅうしょうじゃありません。

 結局けっきょく治癒術ちゆじゅつで、両方りょうほうとも完治かんちさせることができました。


 ただ、意識いしきほうは、まだはっきりとしてません。

 あまりにもきずいたみがはげしかったせいでしょう。


 治療中ちりょうちゅうに、赤毛あかげの女がやってきて、ヒュリアをにらみつけながら、斬落きりおとされたトゥガイの左脚ひだりあしひろい上げます。

 そして、ふてくさ気味ぎみに声を張上はりあげて仲間なかまびました。


 すぐにスキンヘッドがよろいの人?との戦いを放棄ほうきしてやってきました。

 よろいの人?のほうは、自分にを向けるてき追撃ついげきすることもなく、ファイティングポーズの状態じょうたいかたまっています。


 さらに、口ひげをはやした貫禄かんろくのある男がもりからあらわれ、合流ごうりゅうしました。

 戦闘中せんとうちゅう、ずっと森の中にかくれていたんでしょう。

 口ひげはスキンヘッドと協力きょうりょくして両側りょうがわからトゥガイにかたし、立上たちあがらせます。


 赤毛あかげの女は斬落きりおとされた左脚ひだりあし大事だいじそうにかかええトゥガイの前に立ちました。

 そしてだまったままくやしそうに彼を見上みあげます。


「すまんな、不甲斐ふがいない団長だんちょうで……」


 自嘲じちょうするトゥガイ。

 赤毛あかげの女はひとみから大粒おおつぶなみだがこぼれます。


不甲斐ふがいなくなんてありませんっ!」


 赤毛あかげの女はトゥガイのむね飛込とびこみ、顔をうずめます。

 トゥガイは自分のむねく女の頭に手をのせ、なだめていました。

 その後、四人は身体からだをひきずるようにもりに向かってあるき出します。


 立去たちさろうというとき、わずかなあいだでしたが、トゥガイがヒュリアを見つめます。

 彼の口元くちもとには何故なぜか、かすかな微笑ほほえみがかんでいました。

 それはまるで、なつかしい友人ゆうじん再会さいかいしたときのようなやさしげなみでした。


 トゥガイ達が森にえてしばらくすると、ヒュリアの意識いしきがはっきりして目にひかりがもどってきます。


平気へいき? いたくない?」


「ありがとう、大丈夫だいじょうぶだ、ツクモ」


 タヴシャンのてのひらにある僕に、ヒュリアは笑いかけてくれました。


 いや、ホッとしました、ホント、駄目だめかと思ったんですから。


 ふいに何かがたおれるおとがしました。

 目を向けるとよろいの人?が、仰向あおむけによこたわっています。

 限界げんかいたんでしょうね。


「おいっ、しっかりしろ!」


 アティシュリが駆寄かけより、声をかけます。

 見ていると青いよろい消失しょうしつしていき、なかの人が姿すがたあらわしました。 

 目をじて気絶きぜつしてますけど、とても綺麗きれいな顔つきをしていて男か女か判断はんだんがつきにくいです。

 ただ、人間にんげんなのはたしかなようです。

 それと、右胸みぎむねの辺りから大量たいりょう出血しゅっけつしていました。

 こんな状態じょうたいでよく戦ってましたね。


「こいつには聞きたいことがある。治癒ちゆじゅつをかけてやってくれ、ツクモ」


 アティシュリにたのまれ、よろいの人のむね治癒ちゆさせます。

 ヒュリアのときより時間がかりましたが、きずはふさがり、出血しゅっけつは止まりました。

 ただタヴシャンの見立みたてでは、きずはいまでたっしているので、完治かんちするまでに時間がかかるみたいです。


 一応いちおう手当てあててがんだので、アティシュリは気絶きぜつしているよろいの人をかたかつぎ、ヒュリアはタヴシャンにささえられ、僕はヒュリアの胸元むなもとにおさまり、どうにかこうにか、安息あんそくの地である耶代やしろへと帰還きかんたしたのでした。


 そして、ながきびしい一日がけた翌日よくじつ

 『休養きゅうよう』で体力たいりょく回復かいふくしたヒュリアにおそ朝食ちょうしょく給仕きゅうじします。

 食欲しょくがあるみたいで一安心ひとあんしん

 羅針眼らしんがん耶卿やきょう状態じょうたいを見てみたら94/100でした。

 健康優良児けんこうゆうりょうじですな。


「でも、ヒュリアが勇者ゆうしゃだったなんてねぇ……」


むかしの話だ。もう言わないでくれ、ツクモ」


 ヒュリアが耳をふさいで赤くなってます。


 勇者ゆうしゃについて聞いたら、どうやらゲームやラノベとかの、ものすげぇ強いあの勇者ゆうしゃじゃなくて、一年いちねん一度いちどひらかれる『勇者号ゆうしゃごう闘儀とうぎ』っていう大会たいかい騎士達きしたちきそい、優勝者ゆうしょうしゃから第六位だいろくいまでにあたえられる帝国独自ていこくどくじ称号しょうごうのことを言うんだそうです。


 一番強いちばんつよ騎士きしが『首席しゅせき勇者ゆうしゃ』で最下位さいかいが『六席勇者ろくせきゆうしゃ』だとか。

 帝国ていこくにいたときヒュリアは『二席勇者にせきゆうしゃ』で、あのトゥガイは『三席勇者さんせきゆうしゃ』だったそうです。


「じゃあ、首席しゅせきは誰だったの?」


「イドリス・ジェサレットという男だ。私より三つ年上としうえで、平民上へいみんあがりの騎士きしだった。16歳のときはじめて『勇者号ゆうしゃごう闘儀とうぎ』に出て、その破格はかくつよさで当時とうじ首席しゅせきだったトゥガイをやぶり、一躍いちやく首席勇者しゅせきゆうしゃとなった。私は三度さんど戦ったが、一度いちどやつったことがない……」


 ヒュリアも、あのトゥガイも勝てなかった男。

 上には上がいるもんです。

 いやぁ、なんかってみたいっすねぇ。


かぜうわさでは、前の『英雄えいゆう』シャファク・アクシュと戦って勝利しょうりし、みずからが『英雄えいゆう』になったと聞いている」


 勇者ゆうしゃになった者には『英雄えいゆう』と戦う資格しかくがあたえられるみたいです。

 バシャルでは勇者ゆうしゃよりも英雄えいゆうの方が格上かくうえなんですね。

 まあ辞書じしょなんかで調しらべると英雄えいゆうの方がえらいように書かれてますから、当然とうぜんといえば当然です。


「そんなことより、あのトゥガイってやつあしったのは、てめぇなのか、ツクモ」


 アティシュリが、キャラメルをべながら聞いてきます。


「いや、ちがいますよ。僕はあのときトゥガイにんづけられてたんですから」


「じゃあ、ヒュリアがやったっのか」


「それも無理むりでしょう。ヒュリアはいたみで朦朧もうろうとしてましたし……」


「じゃあ、だれがやったってんだ」


 ドラゴン姉さんは自分が理解りかいできないことがあると、すぐ不機嫌ふきげんになります。


「てっきりアティシュリさんがやったと思ってましたけど」


介入かいにゅうしねぇって言っただろ。それに俺が見たときには、あいつはもうられてたぜ」


「じゃあ、タヴシャンさん?」


「私に、そんなことできるわけないでしょ。私はあいにまとった華麗かれいなる錬金術師れんきんじゅつしなんだからぁ」


 キスでをナメまわす加齢かれいなる錬金術師れんきんじゅつしでしょうに……。


 とにかく、あの場に僕らとトゥガイ達以外たちいがいにはだれもいなかったはずです。

 だったらトゥガイをったのはだれなんでしょう?


「あいつがられる寸前すんぜん一瞬いっしゅんだけだが異様いような力を感じた。ありゃ、今までに感じたことのないもんだったな……」


 アティシュリがくびをひねります。


「そうです、そうです。私も感じました。身体中からだじゅう総毛立そうげだつっていうのかなぁ。ちょっと不気味ぶきみなやつでした」


 タヴシャンはまゆをひそめます。


耶代やしろが、やったという可能性かのうせいはないのか?」


「――なるほど、ありえるね」


 なかなかするどいすね、ヒュリア。


「この耶代やしろは何をしでかすかわからねぇからなぁ。俺でさえおそろしくなるときがあるぜ」


 アティシュリは疑惑ぎわくのまなざしでダイニングを見回みまわします。


「まあ、そうは言っても、全部ぜんぶヒュリアのためにやってることですし」


「そうよ、ヒュリアのためなら俺から力をぬすむなんてことも平気へいきでやらかす。何もかもうばわれるなんてことになりゃなきゃいいがな……」


「ハハハ、まさかぁ」


 でも……、ありえるかも……。


 ふいにアティシュリの部屋へやとびらひらきました。

 僕達は一斉いっせいとびらの方に注目ちゅうもくします。

 栗色くりいろかみ人物じんぶつあらわれ、おびえた表情ひょうじょう見返みかえしていました。


 少女しょうじょのように綺麗きれいな顔をしてますけど、アティシュリによれば男性だんせいだそうです。

 とし十代後半じゅうだいこうはんから二十代前半にじゅうだいぜんはんてとこでしょうか。

 身体からだせんほそいというか、きゃしゃというか、いわゆる男のみたいですな。


「あ、あんのぉ……?」


「やあ、きた? きずほういのかな?」


「――ば、ばけものぉぉぉっ!」


 僕に気がついた男のが、おどろいてヘタリこみます。


 おっ、なつかしいな、このリアクション。

 ヒュリアと最初さいしょ出会であったときもこうでしたっけ。


「かかっ、ツクモ、せっかくいのちすくってやったのに化物ばけものだとよ」


「いいんですよ、べつに。自覚じかくありますんで」


 むねって、ひらなおっときます。


「何いばってんのよぉ」


 タヴシャンがあきれ顔です。 


大丈夫だいじょぶ?」


 僕は男のそばに行き、手をそうとしました。


「おめ、何もんだぁ、なして真黒まっくろよぉ!」


「まあまあ、とにかくすわって、お話しはそれからね」


 恐怖きょうふ嫌悪けんおがいりまじったような目つきで僕を見るジョルジは、差出さしだした手をとることなく立上たちあがります。

 そして、僕を完無視かんむしていていたアティシュリのとなりすわりました。


 目の前には加齢かれいなるキャバクラじょうがいて、ジョルジにウインクしてます。

 男のは、ぎょっとしたあと、顔を赤らめてうつむきました。


「はい、どうぞ」


 男のの前にハーブティーと、かりんとうを出しました。

 男のうたがいのまなざしを向けてます。


どくなんか入ってないからさ」


 でも、男のかた表情ひょうじょうのまま、美しい花の模様もよう絵付えつけされた、白いカップをにらみつづけてます。

 信用しんようされてませんな。


「おい、お前」


 男のななめ前にすわるヒュリアが、おもむろに口をひらきました。


「――オ、オラのことだべか?」


 男のおびえた視線しせんをヒュリアに向けました。

 ヒュリアは自分のカップからおちゃ一口ひとくちすすります。


「そうだ。――名前なまえは?」


「オラはジョルジ・エシャルメンって言いますぅ」


「ジョルジか……。おい、ジョルジ!」


「は、はいっ」


 きゅうにヒュリアに怒鳴どなられてジョルジの背筋せすじがピンとなります。


「お前のむねきずなおし、いのちたすけたのは、お前が化物ばけものとののしったこのツクモだ。たしかに見た目は真黒まっくろで、おそろしくて、不気味ぶきみで、少し焦臭こげくさいいが、やさしい、ひょうきんものだ……」


 ズーン……。

 不気味ぶきみで……、焦臭こげくさい……。


「もし、ちゃどくでもいれてころすつもりなら、きずなおしたうえ、清潔せいけつ寝台しんだいかせるか?!」


「そ、それは……」


相手あいて姿すがたがどうであれ、たすけてくれたことに感謝かんしゃべるのが道理どうりだとは思わんのか?!」


「――お、おっしゃるどおりで。もうわけねぇこって……」


 ズーン……。

 不気味ぶきみで……、焦臭こげくさい……。


「私にあやまる前に、まずツクモに謝意しゃいしめすがいい!」


「そ、そうでがんすな」


 ズーン……。

 不気味ぶきみで……。


「あ、あのっ、ツ、ツクモ様……」


 ズーン……。


「さきほどは、いのち恩人おんじんに、ご無礼ぶれいなこど言って、ごめんすてけさい。それどぉ、オラのいのちをおすくいくださり、ありがどがんした」


 ガックシの彼方かなたからもどって来た僕に、起立きりつしたジョルジが深々ふかぶかと頭をげてます。


「へっ?! は、はあ、こりゃ、どういたしまして」


 僕とジョルジは、しばらくお見合みあいしてしまい、気まずいバイブスがただよいます。


「――ジョルジ、お前のあの力について、くわしく話してくれねぇか」


 見かねたアティシュリがよこからジョルジの顔をのぞきこんでたずねました。


「あ、あの力……。やっぱりオラ、また、やずもねえごどすてしまったべか」


 やずもねえごどって……。

 ビールだいジョッキぐらい、なまってますねぇ。

 ジョルジはつかった感じでこしをおろし、うなだれます。


「オ、オラ、そんごとで、隠者いんじゃさまに助けてしぐてぇ……」


隠者様いんじゃさま?!」


「でがんす……。こだどごまでたのは、そんためでがんす。ここらに人喰ひとくい森っちゅう、おっかねぇ森があっで、そごには焼け屋敷やけやしきっちゅう、らずもねぇ力を持った隠者様いんじゃさまのおすまいがあるとかでぇ……」


 僕達は顔を見合みあわせました。



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