第10話 オラつくあの娘は炎の龍なのです<2>
「あのぉ、すいませぇん」
「ああん?!」
女の子は今にも『
「
女の子の
「――あ、甘いもの……、だとぉ……」
女の子の目の前にキャラメルを
彼女の目がキャラメルに
「そ、そりゃ、なんだ!」
「キャラメルっていう、とっても甘くて
「キ、キャラメル……?」
「はい、ヒュリア、
ヒュリアにキャラメルを
ヒュリアは、キャラメルをしばらく
「
ヒュリアが
女の子の口から、よだれが
「どうですぅ、これでも食べながら、
女の子は
「いかがですかぁ?」
ダメ
すると口から
僕とヒュリアは何が起こったのかわからずに、炎が
「やり
女の子は、よだれを手でふきながら、
「――はい、はぁい」
「こんな
ヒュリアは
「たぶん、大丈夫だと思うよ」
オペ兄さんのヒントにあるからには、きっと何か
『
ヒュリアが、女の子の前に立ちふさがります。
二人はしばらく、にらみ合い、
でも、ヒュリアが剣を
女の子の方も、フンと言っただけで、ヒュリアに対して何かすることはありませんでした。
ヒヤヒヤもんですな。
女のケンカ、
「さあ、どうぞ、どうぞ」
女の子はキャラメルを
「ぬぉーっ!」
「うま、うま、にゅふふ……」
そして食べ
「うめぇなぁ、このぉ……、何だぁ……?」
「――キャラメルです」
「そう、それだっ! このキャラメルは
「ありますけど、その前に、どちら
「あん? ああ、俺か……。俺の名は、アティシュリ。『アレヴェジダルハ』だ」
ふてくされれたように
「アレヴェジダルハ……、『
ヒュリアの
「ちっ、よく
アティシュリは気まずそうに
そして、すぐに
「わかっちまったなら
ヒュリアは急いでアティシュリの
そして
「――
えっ何、この
まあ、口から
でも、見た目は、
人の
けど、なんでこれを
ドラゴン
な、わけないか。
とは言うものの……、なんかワクワクします。
ああ、ドラゴンの姿、見てぇ……。
「おおよ、わかりゃいい。んで、てめぇは
「私は、
「エスクリムジか。じゃあ、チラックの
「
ヒュリアが
アティシュリは彼女の
「その
ヒュリアは
「アトルカリンジャ……?
「ふん、そうか……、アトルカリンジャってぇのは『
それを聞いたヒュリアは、何かに気づいた風に
「――んで、
「ぼ、僕ですか、僕はツクモって言います」
「ツクモ……? あまり聞かねぇ
「はい、そういう人がいるんなら山ほど聞きたいことがあるんすけどねぇ」
「ちっ! よくわからねぇ……。
アティシュリが頭をかきむしります。
「
アティシュリは
「――おかわり」
「はいはぁい、ただいまぁ」
「うま、うま、にゃはは……」
キャラメルを食べるアティシュリは、また
「えーと、それで、
「おう、おう、そうだったな。『
「その
「ああ、そうよ。ビルルルってんだ」
「
今まで
「かかっ、人間どもは、
アティシュリはイタズラ
「
お
「
ヒュリアがビルルルのことを教えてくれました。
「つまりそれが、ここなんだよ」
アティシュリが
「そうでしたか……、ならばこの
なるほどね、だから屋敷に
「じゃあ、ビレイ族ってのは……?」
「ちっ、てめぇは何も知らなぇんだな、ツクモ。ビレイってのは、ウガリタ語で『
アティシュリの
もうおわかりですね。
そう、エルフです。
オペ兄さんもエルフがいるって言ってましたから。
ドラゴンにエルフ!
妖精族には『サフ』と『ロシュ』という
一つ目は
二つ目は
三つ目は得意な
てことは、サフはライトエルフ、ロシュはダークエルフもしくはドワーフってことになるんでしょうかね。
バシャルの人間はサフを
ところで、ちょっとややこしいですが、『
魔導が
バシャルの人達は、あんまりキチンと
「ビルルルはサフの女、アイダンはロシュの女だった……。みんな
「アティシュリ様は
ヒュリアの目が、あこがれのアイドルに会ったようにキラキラしてます。
「たりめぇよ。俺たち
アイダンは
それで
「
「ああ、あいつは
「
ヒュリアが
「
アティシュリは
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