第57話 まさかの再会
チーパーミーツの配達クエストを受けた俺は、ドレミピザで注文のピザを受け取り配達先へと向かった。
配達先はウォーター市の中心部にある高層住宅。市内では一番大きな建物で、いわゆるタワマンみたいなものだ。
現地に到着して建物を見上げてみると、改めてその大きさに圧倒される。一体どんなセレブが住んでいるのだろうか。
こんな所に住んでる人でも、チーパーミーツでピザみたいなジャンクフードを注文したりするんだな。それはともかく、どうやって中に入るんだ、これ。
エントランスの壁際にインターホンらしきものがある。それを適当にいじって配達に来たことを告げると、ドアがガラッと開いた。
仕組みはわからないが、どうやらこれも魔力とやらで動いているようだ。
配達先は最上階の30階ということで、エレベーターを探してみたがそれらしきものは見当たらない。
ちょちょちょ、タワマンなのにエレベーターがないってどういうこと!?
まさか、30階まで階段で上がれっていうのか……。
§§§
「はぁはぁ、ぜぇはぁ……」
俺はフラフラになりながらも、やっとの思いで最上階まで登り切った。
討伐系のクエストじゃないから、難易度は低いだろうとタカをくくっていたけれど、これはこれで別の意味でハードじゃないか。
配達先の部屋の前までようやくたどり着き、インターホンらしきボタンを押した。
……ったく、この世界はハイテクなのかアナログなのかよく分からん。
――ガチャ。
玄関のドアが開きネグリジェ姿で出てきた人を見て俺はあっと驚く。
「ヴィ、ヴィニ姐さん!?」
えっ、何でこんな所にヴィニ姐さんが?
「あれぇ~! キミは確かぁ~、ゆうべの童貞くん♡」
「いえ、スグルです!」
俺は即座に訂正する。
「あぁ、そぉ~そぉ~、すぐるん♡ どうしてぇ~すぐるんがここにぃ~? もしかしてぇ~、早速私に会いに来てくれたのぉ~? 嬉しい~♡」
そう言うと、ヴィニ姐さんは抱きついてきて、さらに推定Lカップはありそうなそのおっぱいに俺の顔を埋めさせた。
「ん~! んんんっ~!」
な、何という柔らかさなんだ! 全てのものを温かく、そして優しく包み込む慈愛に満ちた聖母のようなおっぱい。これぞまさに、神乳と呼ぶにふさわしい!
あぁ、このままずっと、ヴィニ姐さんのおっぱいに顔を埋めていたい。
「でもぉ~、ごめんねぇ~。ここはお店じゃないからぁ~。気持ちいことしたいならぁ~、今度私のお店に来てねぇ~♡ そこでならぁ~た~っくさん気持ちいいこと、し・て・あ・げ・る♡」
ヴィニ姐さんは一旦その神乳から俺の顔を解放する。
「あぁ~、でもぉ~、すぐるんは未成年なんだっけ~? それじゃあ~まだお店に来れないよねぇ~。ざ~んね~ん……」
俺の顔を両手でがしっと掴みながら、しょんぼりと涙目になるヴィニ姐さん。
「じゃあじゃあ~、代わりにここでぇ~お姉さんがぁ~いっぱいい~っぱい、ぎゅう~ってしてあげるぅ~♡」
そう言うと、またそのLカップはあろう谷底に俺の顔を押し込み、左右の乳袋で包み込むかのように挟んだ。
「んっ~! んんっ~!」
「あぁ、ほんとにもぉ~、食べちゃいたいくらいに可愛いんだからぁ~♡」
ヴィニ姐さん、さすがにこれは息ができずに苦しいんですけど!
「くんくん、くんくんくん♡ これこれぇ~、この童貞の匂いがたまらないのぉ~♡」
「んんっ~! んぐんぐっ! んんんんんっ~!!」
ヤバい、このままだと本当に窒息する!
「あぁん♡ もぉ~最っ高ぉ~♡」
ヴィニ姐さんはさらに力を込めて、俺の顔を胸の谷間にぐりぐりと押し込む。
ダメだ、意識が薄れてきた。もういっそ、このまま昇天してしまおうか……。
「アワブロデイッテ、どうかしたの?」
薄れていく意識の中で、何だか別の女性の声が聞こえた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【あとがき】
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