第三章

第十話

 正直に言おう。意識が飛んでいたわけではないので、だいたいは覚えている。


 普段使っていなかったが、わたしの寝室には鍵がある。わたしは部屋を閉め切り、ルービィも締め出して、三日間隠遁した。


「レティ様ー! 反省していますってばー! せめてちゃんとしたお食事を! 召し上がってください! 御身体に触ります!」

「……そっとしといて……わたしは……わたしはカモメ……」

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