現代から少し先の未来、いよいよ始まってしまった大規模戦争と、その最前線にいる男たちの物語。
だと思ったのに!?
どこか煤けた空気感のハードな戦争もの、と、少なくとも序盤に関してはそう言えるお話です。
恐るべきは中盤以降、想像の斜め上をゆくまさかの展開。
いや本当に、思ってもみなかった地獄絵図が待ち受けていました。
なんてことなの……。
テレビモニタ越しに避難を呼びかけるキャスターの、その悲壮な訴えが好き。
朗読なりで実際に音として発声されたところを想像すると、どうしてもこう、なんというか、とても平静ではいられないだろうという予感があります。
ちょっと曖昧な感想になってしまいましたが、これ以上はネタバレになってしまうのでご容赦を……というか、是非本編で見てみてください。
戦争というのは悲惨なもので、ときに手段を選ばない恐ろしい兵器が使われたりもするのですけれど、それにしても……と震えてしまうお話でした。