モテない男たちに告ぐ

@onaore75

第1話 モテない男の本質

俺は気が付いたら、大学生4年生になっていた。


就職活動も無事に終了し,大学卒業を控えるだけである。


なのに、、、


「童貞を卒業してぇぇよ!セックスしてぇぇぇぇぇ!」


そうこの男は,まだ童貞である。


そして,彼女どころか親しい女友達も作ることができずに学生生活を終了する。


「俺がもっと、偏差値の高い大学にいけばこうならなったのに。。。そしたら、高学歴につられて、可愛い女の子が彼女になって、楽しいセックスライフを送れたのに。。。くそババぁが浪人を許可してくれれば。。。クッソ、クッソ、クッソ」


この男は自分のせいであることを、いまだ22歳になってもまだ自覚できていない。


なぜなら、


母親と父親は,男が高校3年生の夏に「予備校に行きたい」の一言に,


予備校の夏期講習・テキスト代・通年授業費・冬期講習・難関私立大学直前


対策講座の費用を支払ったのである。


その額 100万 以上


それに加え,父と母は男の受験先に口を出さずに,男が受験したい大学したい受験


費用を支払い続けた。その額 30万


なのに,合格したのは滑り止めの滑り止めのF大学の1校のみ。


受験費に対して,割りに合わない大学であるが、そんなことを責めずに


父と母はとても喜んでくれた。


とても良い両親であり、自らの子どものやりたいことを実現させてきた。


にもかかわらず、男はまだ、大学受験の失敗は親が原因であると考えている。


ただ、自身の努力不足であるにもかかわらずに。


そして、


「俺は顔は普通以上だし、性格も優しいって言われるし問題はないはずだ。女はなぜこのことに気がつかない??」


この男はまだ自分自身のことを客観視できていない。


母親からの弁当を持参し、その上で学食のラーメンを腹いっぱいになるまで食べる。


晩御飯は大学の帰り道にあるラーメンを食べるか、家で用意されている豪華な晩飯を


腹いっぱい食べる。その後、自室のベットで大好きなアニメ鑑賞かゲームをやる。


夜食の時間になったら、家にあるお菓子やアイスを引っぱりだし、それも食べる。


だから、男の体は肥満体系で顔もむくんで、お世辞にも「顔は普通」とは言えない。


また、肌のケアや日焼け対策などもしないし,日頃の不摂生のためニキビがいくつか


ある。


性格だって、2ちゃんまとめサイトの歪みまくった女像を真に受けて,女の子のこと


すぐ悪口をいう。


なのに、同級生の女の子が話しかけてくれれば、舞い上がってすぐにその子のことを


好きになってしまう典型的なちょろいモテない男である。


「まぁいいや、親も寝たし、そろそろ抜くかー」


そう言って、PCを起動させ、日頃のお気に入りサイトの欄をみる。


違法エロ同人誌サイト・違法AVサイト・Tik〇ok などから今夜のおかずを物色する。


PC画面には,スタイルの良い美女,可愛いらしい女の子,女子高校生,幼女が


恥ずかし気に裸体をさらし,その美しい女体を見せつける。


普段の男の生活なら絶対に,見ることができない美少女・絶世の可愛い女の子たちの


裸やおっぱいを見て男はみて呟く。


「どれも、微妙だな」


これだけの,美女の裸体やおっぱいを見ても,男は中々興奮できない。


日頃から,ネットで多くの女の裸を見てきた男は,その光景慣れ過ぎてしまい,


美女や女子高校の裸を見ての興奮に慣れてしまったのである。


「まぁこれでいいや、、、、」


男は義務感から,気になったエロ同人誌を見て興奮しつつ,右手を激しく動かす。


「はぁはぁはぁはぁは。。。。」


そして、男は


「うっ!」


男は白い液体を放出し果てた。


「。。。。。。。。」


男はしばらくボーとした後,あと処理をする。


「はぁー」


「まぁ,セックスはしなくていいや」


男は賢者タイムによって,急激に性欲をなくす。


その流れで,PCをシャットダウンしようとするが,,,


「この子で抜くか」


PC画面で女子高生がはだけだしている,おっぱいに再び興奮する。


再度,右手を激しく上下する。


・・・・・・・






普段会えない美女たちの裸や女子学生の裸,ありえない世界観の女子たちの


エロい姿を見る。


男はもう,女たちを性の対象でしか認識できない。


そして,男のオナニー祭りが今夜もそしてこれからも開催されるのである。


ネットの世界では,美女の身体を見放題で無敵の男。


現実世界では,女の身体をみるどころか,会話することすらできない男。


そんな男が,毎日異なる美少女たちの身体を見ることができる現在。


これがモテない男の日々の生活である。


そう,男とは君のことかもしれない。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

モテない男たちに告ぐ @onaore75

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る