マキァヴェリの『君主論』 君主たるもの恐れられる人間となれ

 将来トップに立ちたいと思う人は、『君主論』や『韓非子』で帝王学を学ぶべき。


(落木奥弘様)


……というお言葉を頂いたのでm(__)m


君主論に書いていること、ざっくり


・新しい土地を治めるときは、その地域の制度や法はぶっ壊せ!


 国家の土台は良い法律と強い軍隊。


・残虐な行為は一気にやれ! そのあと民衆の利益になることを小出しに


 加害行為は一瞬で片付ける。期間が長くなければ恨みを買いにくい。逆に、最初は優しくして、あとから少しずつ厳しいことを増やしていくと不満がでて内から崩れる。


・自国の強い軍を持て! 傭兵や外国の援軍に期待するのは危険


 自国の軍が強い国は栄える。傭兵や外国の援軍はアテにならないどころか、マイナス。


・君主はケチであれ! 資産は大事


 お金にゆとりができて、民衆に負担をかけずに戦争ができるようになると、良い評判が得られる。


・恐れられる人間になれ! 軽蔑されるのはNG ただし、憎悪されないように


 怖がられるくらいのほうがむしろ安全。ただし、裏切りにあわないよう憎まれることには注意


「傭兵や外国の援軍に期待するのは危険」ってマキァヴェリさん教えてくれてるけど、日本って、ガチで戦争が起こったらと思うと、怖い……


 トランプ大統領が日本は自力で強くなれ的なことを以前ゆーとったが……


 中国人の留学生が「〇〇首相のときは、日本とアメリカの仲が良くて怖かった」と(要するに今の日本は全然怖くないって言いたいのだろうか……)


 恐れられるくらいのほうが外交的には成功なのかもしれない……


 政治の話はデリケートなのでこのくらいにしとこ……


『君主論』はフィレンツェ共和国の外交官だったマキァヴェリ(1469-1527)が失脚後(ドイツ・スペインの連合軍により共和制が崩壊して無職に)、隠居生活中に書いた書物。(1532年、彼の死後に刊行されている)


 小国乱立のイタリアで祖国を思い、小さな国家はリーダーに統率力がなければ生き残れないと、当時フィレンツェで権力のあったメディチ家に向けて呼びかける内容になっている。


【コメント】


『君主論』には他にも、「他力で握った権力は不安定」とある。


今日のウェブ小説では「神様からチート能力を授かった主人公が無双する」というのが、一つのテンプレとなっている。


しかし、もし神様の気分や事情が変わり、主人公からチート能力を没収してしまったとしたら、果たしてどうなるだろうか?


チート能力に依存していた主人公、そんな主人公に依存していた人々は、間違い無く没落する。


成功の為には他力を借りる必要があるが、砂上の楼閣に依存して、自力を培う事を怠った者は、最後に必ず破滅するという事を、古今東西の歴史は教えてくれる。


(落木奥弘様)


 興味深いお話をありがとうございますm(__)m


 感謝をこめてm(__)m

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