藤原道長 贅沢しすぎて糖尿病で盲目に
「この世をば 我が世とぞ思う 望月の 欠けたることも なしと思えば」
この世は俺のもん。満月が欠けてるところがないみたいに。
という、下手くそというか、そのままな歌を読んだ藤原道長(ふじわらのみちなが)
彼は長男ではなかったのだが(当時は長男が継ぐのが当たり前の時代)、二人の兄の死後に、本領発揮。
彼は娘を天皇に嫁がせて天皇の親戚になること、そして嫁がせた娘に子どもを産ませて天皇にさせ、自分が天皇の祖父になることで、絶対権力を握っていった男である。
まず最初に一条天皇に娘の彰子(しょうし)を結婚させ皇后(正妻)に。
他の三人の娘も天皇に嫁がせる。
自分の思い通りにならない三条(さんじょう)天皇が嫌いな道長は退位させ、自分の孫を9歳で天皇にさせ(後一条天皇・ごいちじょうてんのう)、操るように。
彼以降、藤原氏が摂政・関白を独占し、藤原氏の摂関政治の黄金期を築いた人物である。
しかし、彼は豊かな食生活が災いしたのか、陰謀渦巻く宮中でのストレスが原因だったのか、30代から物の怪の病、胸の苦しみなどを訴え、有名な陰陽師である安倍晴明に呪いを解いて欲しいと依頼をしたことも。
糖尿病で悩まされて、ついには盲目に。
娘の結婚で孫が天皇になり、お金には全く不自由のない人生だったが、それと引き換えのように、権力者の常なのか、ストレスは多く、健康だけは手に入れられなかったようだ。
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