空海、頭良すぎて飛び級して帰ってきたら疑われる

 奈良時代、坊主どもが都で政治に口出しをするようになっちゃったことに嫌気がさした桓武天皇。


 794年に坊主たちを奈良の都に置き去りにして、京都の平安京にお引越し。


 794(なくよ)ぼうさん平安京


 山で修行をする山岳仏教を推奨(坊主どもは都で政治に口を出さずに山にこもっておれ! とでも言いたかったのか)


 平安時代初期の有名な仏教(密教)と言えば、この二つ。


 真言宗 空海 高野山(金剛峰寺)

 天台宗 最澄 比叡山(延暦寺)


 空海と最澄、どっちが真言宗だったっけ?


 このミスをなくすために「真空パックは天才」と覚える。


 真空=真言宗+空海

 天才=天台宗+最澄(さいちょう)


 って、ここまでテストの話。


 空海はとても頭の良い人で、遣唐使として唐に派遣され、20年くらい学ぶ予定だったが、優秀過ぎて飛び級しまくり、2年で完了。


 すぐに戻ってきたら、「おまえ、ちゃんと勉強せずに帰ってきたんだろ」と疑われ、大宰府にしばらく留め置かれたらしい。


 頭良すぎる人もたいへんだ。


 ちなみに空海は字の達人で、三筆の一人。


 三筆は9世紀頃に活躍した空海(くうかい)・嵯峨天皇(さがてんのう)・橘逸勢(たちばなのはやなり)の3人。


 ついでに三蹟は10世紀頃に活躍した小野道風(おののみちかぜ,通称は「とうふう」)・藤原佐理(ふじわらのすけまさ,通称は「さり」)・藤原行成(ふじわらのゆきなり,通称は「こうぜい」)の3人を言う。


 空海は唐に向かう際、天候不良で福建省に流され、海賊と間違えられたが、彼の字があまりにも綺麗だったので誤解が解けたというエピソードがある。


 私は子どものころ、家族で花札をして遊んでいたのだが、花札の中に唯一描かれている人間、小野道風が大好きだった(どうでもいい話)。

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