元祖☆異世界ファンタジーライトノベル ダンテの『神曲』

 イタリア最大の詩人と言われるダンテ(1265~1321)。


 彼はイタリア=ルネサンスの先駆者だ。


 ルネサンスは「再生」という意味。


「キリスト教が絶対! 教会の聖職者がエライ!」という当時の価値観を作品を通して痛烈批判。


 彼はギリシア・ローマ時代を再生したかった。


(※ギリシア・ローマの神話に出てくる神様は、ゼウス、アフロディテ、ヘルメス、ポセイドン、アテナ、アポロン、アルテミスなど、良い行いもすれば、悪い行いもあるとっても人間らしい神様たち)


 彼の代表作『神曲』はダンテ本人が登場。


 古代ローマの詩人ウェルギリウスとベアトリーチェ(ダンテの初恋の人がモデルの女性)に助けられ、地獄・煉獄・天国への道のりを描く。


 ライトノベルかっ!?


 この作品は学歴の高い人しか読めないラテン語ではなく、イタリアの方言であるトスカナ語で書かれたため、庶民も読めて大ヒット!


 絵画化もされた(今でいうところのアニメ化とか漫画化であろうか)


 しかし、登場人物たちがキリスト教的倫理観に基づく賞罰を受ける話で、聖職者に物申す作品であったため、政争に巻き込まれ、彼はフィレンツェを追放されている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る