【小休憩】受験生の親が子どもにかけてあげると良い言葉

 私は元進学塾の講師だった。


 受験生を持つ母親が、子どもに言いたくなる言葉の上位に「大丈夫なの?」、「ちゃんと勉強してる?」などがある。


 しかし、これらの言葉は、親が子どもに自分の不安(子どもが志望校に落ちてしまったらどうしよう? という気持ち)を押し付けているだけに過ぎず、言われた子どものほうは不快に感じるだけで、逆効果なことのほうが圧倒的に多い。


 もしも、「まだゲームしてるの?」、「ちゃんと勉強してるのかしら?」と思ったときは、嘘でもいいから「よく頑張ってるね」とか、「お母さん、〇〇ちゃんのこと信じてるから」と、あなたのことを信頼しているから任せてるわ、というニュアンスの言葉を子供にかけてあげると良い。


 そうすると、子どもは(仮に親に隠れて勉強ではなく漫画を読んでいたとしても)、その言葉を聞いて「ヤバイ……勉強しよ」となる。


 ここで、子どもが「なんで勉強する必要があるのか」という理論を持ちだしたら、日本の企業はわりと学歴フィルターがあり、有名大学のほうが就職活動で有利な側面があること(希望する職業にもよるので一概には言えませんし、勉強ができても仕事ができずにニートになる人もいるので絶対ではありませんが)、お金を稼げたほうが自分のやりたいことが見つかったときに実現しやすいことなどを(男の子の場合には論理的に)説明するとやる気アップにつながるかもしれません。


 うちの弟は単純バカなので、担任の先生に「そこそこの大学に行ってるほうが女の子にモテるぞ」と言われ、「成績良い=女にモテる」と言われ、急に勉強し始めたクチです(女の子は逆にバカなフリをしているほうがモテると王道ブリッコタレントさとう珠緒氏のテクニックを見て思いました……)。


 何を言われると勉強のやる気がアップするかは人それぞれですが、親が「勉強しろ」と一方的に言うのではなく、勉強すると本人にとって得なのだということを説明したり、信頼していることを伝えてあげるほうがプラスなのではと思います。


 女の子の場合には、「ママは〇〇ちゃんのこと大好きだから、こうしてほしいな」と、「こうしなさい」というよりも「こうしてほしい」とお願い系でヒットすることもあります(性格により個人差あり)


 男の子の場合は、プライドがあり、自分の決めたことでないとやる気が出ない傾向が女の子よりも強いと感じます。

 

 そして、親としてできることは、受験まで風邪をひかないように栄養のある食事を用意すること、家の雰囲気が悪いと落ち着いて子どもが勉強できないので、夫婦喧嘩をしないこと、子どもを信頼してあげることだと思いますm(__)m


 と、エラソーに書いているのですが、いざ自分の子供たちにこれができているのかというと、日々親として修業ですm(__)m

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