第6話
夢を見る。
ダンジョンコアを穂高のくそジジィに投げつける。
お望みの品を持って来てやった。
どうだ。
金の亡者。
スポンサー無くても、ずっと、ずっと、ずっと、潜っていたらな。
生きてさえいれば。
ダンジョンコアなんて、手に入るんだ。
俺に手に入れられないものなんてない。
『嘘だ』
お前が欲しがるものも得て来た。
『嘘だ』
富も名声も思いのままだ。
『嘘だ』
でも要らん、何も要らん。
『嘘だ嘘だ』
俺はもう、ダンジョンには挑まんぞ。
俺はもう、お前になにもくれてやらんぞ。
穂高。
後は好きにしろ。
俺は、自由を得る。
『嘘だ』
『自由なんて要らない』
『本当に欲しい物は手に入らない俺のものにならない地獄だもうみたくないもういなくなりたいおわりにしたいじごくだダンジョンのほうがましだ地上はやっぱり地獄なんだダンジョンにかえりたいおわりにしたい』
夢を見る。
夢を。
フラフラと。
彷徨う。
名前を
だれかよんでる。
おれを?
死に際に、見る走馬灯?
ああ、これくらい、いいよな
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。