〈ユウキ視点〉







2時間前に俺たちの前で堂々と熱烈なキスを

した後に「俺の彼女だよ!」とネーさんを紹介した

陽兎は幸せそうな顔をしてマスター達と話している





ネーさんは洸達と話しながら俺の方を見て

「あっ!」と言い俺の横に移動してきた






「友樹君っていつから…気づいてたの?」





シュン「そうだよ!お前

  ネーさんがぐちゃぐちゃな顔

  で入って来た時に陽兎を指さしてたし!」






俊の言葉に「ぐちゃぐちゃで悪かったわね」と

怒りながら俊の頭をこづいてるネーさんは

スッカリ強気なお姉さんに戻っていた






ユウキ「だってネーさん

  あの日、陽兎のピアスつけてたから」






コウ「ピアス?サフィアの??」






ユウキ「ネーさんからバカ大学生って怒られた日

  俺がネーさんの横に座ってたら

  陽兎がずっと睨んでくるし…笑」






「え??」






ユウキ「最初は前の週の事でキレてんのかと

  思ってたけどネーさんがボックス席見て笑った

  時に髪の隙間から右耳のピアスが見えてね?」





「見えたの!?」






ネーさんは驚いていたから

やっぱりワザと隠していたんだと思い笑いがでた





ネーさんは髪を耳にかける癖があるみたいだが

俺の右横に座っていて左耳には髪をかけているのに

右耳はしきりに直していたから…





その後2回会った時は2回とも外してたから

別れたのかなと思っていたけど…

陽兎が月末までに金がいると言って

急に週払いのバイト始めだしたし

月末前に洋服を探してるネーさんを見て

陽兎とのデート用の服だと直ぐに分かった





明日には、陽兎もネーさんも実家に

帰るみたいだし二人っきりにさせた方が

いいんじゃないかと思い俺は陽兎の所へ行き

「ネーさんと先に帰れ」と告げると

陽兎も考えていたようで「いいか?」と

申し訳なさそうに聞いてきた






ユウキ「年明けの昼飯は奢れよ?

  そしてネーさんとの馴れ初めも吐けよ?笑」

 




ハルト「お前本当に頼れるブルーなんだな?笑」






俺は陽兎の耳に顔を近づけて

「アレはあるのか?」と尋ねると

あからさまに顔を赤くして驚く陽兎に

やっぱりまだ童貞なんだなと笑ってしまった






ユウキ「俺も持ってねーし…アイツらも…」






カウンターでネーさんとバカ話をしている

友人3人を見ながらとても持っているとは

思えず言葉が止まった…





ハルト「・・・どーにかするよ…」





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