〈ハルト視点〉






学校が終わりヒナの家にいくまで

少し時間があるから俊の家で求人雑誌を見ていた






シュン「陽兎はどこ受けるんだ?」






ハルト「接客業じゃ土日入らなきゃだしなぁ…」






シュン「土日なんかあんの?」


 




ハルト「畑とか…」






土日はヒナと朝から一緒にいれるから

出来れば働きたくない…






シュン「手伝ってるんだっけ?

  俺は明日焼肉屋の面接受けるよ!」






ハルト「焼肉屋??」






シュン「時給いいし夜からのシフトで入るんだ!

  そして給料日にはあのバーに行って

  またお任せカクテル作ってもらおうと思って」






ハルト「オシャレなカフェとかで働いた方が

  可愛い子いっぱい来るんじゃないか?笑」






シュン「オシャレなカフェは店員もオシャレだから

  緊張するだろ?笑

  今は女の子よりも自分の事を楽しみたいんだよ」






俊がなんだか少し変わった気がした…

前からコーヒーショップとか出会いがありそうな

所でバイトしたいって言っていたのに…






( なんか…イキイキしてるな?笑 )






シュン「悟と洸もどっか探してたよ?」





ハルト「皆んないきなりバイト探し出したな?笑」






求人誌を眺めながらヒナとの

楽しいデートを想像していた…





(ちゃんと付き合い出したらデートしてくれるかな?)



 



ヒナの帰ってくる時間も近づき

俊のアパートを出てヒナの所に向かっている

途中で煌がバイトだと言っていた事を

思いだしコンビニに立ち寄る事にした





ガラス越しに覗くとまだ出勤時間じゃないのか

煌の姿はなく何かヒナに買って行こうかと

中へ入ると雑誌コーナーの前に

先週ヒナのアパートですれ違った長身の

サラリーマンがいて思わず「あっ!」と

口に出てしまい口に手を当てながら

通り過ぎようとしたが…




サラリーマンも俺を見ると少し目を見開いて

読んでいた雑誌を閉じて棚に戻すと…


 




ケンジ「・・・・ちょっといいかな?」






ハルト「えっ?俺ですか??」






ケンジ「君に会いに来たんだけど…

  まさかここで会えるとはね?笑」






サラリーマンはニッコリと笑っていて

俺に説教や文句があるわけではなさそうだが

「会いに来た」の意味が分からず戸惑った…






ハルト「あの??」



 



ケンジ「・・・・陽菜乃の彼氏だね?」






ハルト「・・・・・・」






ケンジ「・・・・君に話があって来たんだよ…」






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