61日目
〈ヒナノ視点〉
お風呂を済ませて寝ようとしていると
着信を知らせる鈍い音が聞こえ
時計に目を向けると23時を過ぎていて
こんな時間に電話をかけてくるのは
ウサギか健司くらいだ…
平日の今日は健司が発信をしてくる事はあり得なく
ウサギだろうとスマホ画面を見ると
予想は当たっていた…
寝た事にしようかと思い鳴り止むのを
待ちながらウサギがいつも座る席に目をやり
あの子供のような顔で笑う姿が浮かんできて
通話ボタンをタップした
ハルト「あっ!良かったでた!笑」
「・・・・・・」
ハルト「ん??ヒナ??」
「もう!!何時だと思ってるのよ…」
きっと…知り合ったばっかりの時だったら
寝た事にして電話なんて出なかった…
変わったのはウサギを…
彼を知り過ぎてしまったから
だと自分でも分かってる…
ハルト「あっ!いつものヒナだ!笑
明日何時頃に行ったら大丈夫かなと思って」
「・・・・7時半?」
ハルト「えーダッシュで帰ってきたら何時?笑」
「7時20分?」
ハルト「ダッシュだってば!笑」
「29歳なんだからダッシュしても変わらないの!」
ハルト「年齢じゃなくてヒナだからでしょ?笑」
明日は11月1日で2ヶ月記念のお祝いは
週末にする事になっているけど
ちょっとだけでも会いに来ると言うウサギに
「NO」と言うことが出来なかった…
後1ヶ月一緒にいたいと思ってしまう事も
許されないのかなと
中々眠れないベッドの中で思った…
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