第14話

〈ヒナノ視点〉








「・・・・初めて?」






ハルト「そっ!!遊びでしたじゃ済まさないよ!」






「・・・・・・・」






( ・・・・何言ってんのこの子?)







目の前の彼は怒った顔をして

さっきまでチョコんと小さく座っていたのに

今ではデンっと胡座をかいて座っている…







「・・・・・君いつも遊んでるんじゃ?」






ハルト「俺がいつそんな事言ったんだよ…

     勝手に勘違いしてただけでしょ…」







頭をドンッと殴られた気分だった…

(嘘でしょ)とは思うもののこんな若い子と

寝たわりに体は全く疲れてないし

腰の痛みや気怠さもない…






( ・・・つまり童貞だったから? )






訳がわからないと頭の中がぐるぐると回っていると

「座ってよ」と床をバンバンと叩く

彼を見下ろしながら(私の家よ!)と思いながらも

言われた通りに腰を降ろすと








ハルト「とりあえず付き合うってことでいいよね!」







「えっ!? そんなつもりはないわよ…」







ハルト「はぁ!?アンタ29歳にもなって

  一晩だけとか言って何にも知らない

  20歳の少年に淫らな行為をしても

     いいと思ってるんですか!?」







「勝手に追いかけて来て部屋に上がったのもキミ!

 この部屋でお酒を飲んだのもキミ!!

 童貞を・・・使い切ったのも20歳のキミでしょ?

 20歳はもう成人扱いだから犯罪にはならないの!」


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