第13話

〈ハルト視点〉







決して太ってるわけじゃないのにモチッとして

肌に吸い付くみたいな肌触りにそれだけで

達するんじゃないかと不安になった俺は

ポケットから小袋を取り出し服を脱いで

封を切って自身に装着していると「ねぇ…早く」と

陽菜乃の色っぽい声が聞こえて……俺は達した…






ハルト「・・・・・・」






頭の中が真っ白になり動けず…

陽菜乃の方が怖くて振り向けないでいた

すると「ふふふ…」と笑い声が聞こえ






「20歳って可愛いねぇ…笑」






(最悪だ…)と思っていると

直ぐに小さな寝息が聞こえてきた…



嘘でしょと振り返ると陽菜乃は笑った顔のまま

胸元を肌けさせて寝ていた…






ハルト「あぁ…もう!!」






小さく呟いてから後処理を自分でして

陽菜乃の隣に横になった…






( 起きたら絶対からかうんだろうな… )






と思いながら眠るとまさかの…覚えてない!?







「とにかく!!君も私も…それなりに楽しんだんだから

 気を遣っていつまでも居てくれなくても

  大丈夫だって言ってるの!!早く帰りなさい!」







あんなかっこ悪い不発体験をさせられたうえに

「帰りなさい」と言う陽菜乃に少しムッとした…





全然楽しんでないし、陽菜乃が煽るような事ばっかり

言うからあんな事になったんだよと内心で思いながら







ハルト「・・・・・・ヤダね!」






「はっ…やだ??」






ハルト「大人なら責任とってよね!」







陽菜乃は(はぁ??)と面倒くさそうな顔を

しながら「責任?」と呟いていて

本当に全く覚えてないんだと思ったら余計に

腹正しく思えてきた…







ハルト「・・・・俺は・・初めてだったんだから!

    責任とって俺とちゃんと付き合ってよね!」



 





俺は決めた!!

俺の初めては絶対に陽菜乃にするって!





( 絶対に、アンタで童貞捨ててやるからな!! )




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る