第10話
〈ハルト視点〉
大学の友人達から誕生日を祝ってもらう為に
小さなバーに集まっていてまだアルコールも
飲んでいないのに俺のテンションは高かった
ハルト「おねぇーさん一人??笑」
ふざけ合ってよろめきカウンターにぶつかると
入り口近くの端の方に一人のお客さんが目に入り
楽しい気分だった俺はふざけて声をかけた
「・・・アンタ・・何処の子よ…」
ハルト「・・・あっ・・アンタ??」
俺は楽しい気分が一瞬にして消えて固まった…
「アンタ」なんて言われた事ないし
あったとしても友人同士でバカやってふざけた時に
言われる位だろうし…
そのお姉さんは頬杖をついたまま俺の方を
ジロリと見てきて「そう!アンタ!」と再度言われた
ハルト「・・・・・(なんかカッコイイ…)」
優しいお姉さんというよりも
少しSっ気のあるお姉さんって感じに見えた…
「ふっ…感じじゃなくて〝大人〟なの!」
初めて出会うタイプでなんだか面白くなった!
もう少し話したいと思い仲間の席に戻らず
そのお姉さんの横に座って話しかけても
素っ気ない返事しか返してくれず
それが余計に〝大人の女性〟に見えて惹かれた
「じゅっ・・じゅう・・19!?」
陽菜乃は俺の年齢を伝えたら驚いて
俺の握っているドリンクと俺を交互に見てきて
分かりやすいくらいに顔を背けて
関わりたくないと背中が語っていた…
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