第9話
〈ヒナノ視点〉
もしかして直ぐに帰るのが失礼とか思って
気を遣っているのかと思いストレートに
切り出してみることにした…
「・・・・もう…帰っても大丈夫だよ?」
ハルト「・・・・・・」
彼は固まってゆっくりとコッチに顔を向けると
さっきまでの笑顔は消えてなんか怒っている…
ハルト「どういう意味ですか!?」
「気を遣ってくれてるのは嬉しいよ!!
でも、ちゃんと大人だし分かってるから…
もう、帰って大丈夫だよ???」
目の前の顔が怖くて控えめに優しくそう伝えると
彼は「ハッ…」と言って私から目線を外すと
ハルト「昨日のが原因?」
「え??原因??」
ハルト「そーなんでしょ?何が大人だから分かってるだよ」
「いや・・・正直覚えてないし…
原因とか言われても分かんないんだけど…」
ハルト「・・・覚えてない??」
彼はデカい目をさらに見開いてコッチを
ジッと見つめる?睨んできている…
「とにかく!!君も私も…それなりに楽しんだん
だから気を遣っていつまでも居てくれなくても
大丈夫だって言ってるの!!早く帰りなさい!」
ハルト「・・・・・・ヤダね!」
「はっ…やだ??」
ハルト「大人なら責任とってよね!」
「????」
バシッと言って追い出しにかかったつもりが
何故か生意気な態度で「責任」なんて言い出した彼に
(なんの責任よ?)と思っていると…
ハルト「・・・・俺は・・初めてだったんだから!
責任とって俺とちゃんと付き合ってよね!」
「・・・・へ??」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます