第8話

〈ヒナノ視点〉










起きたら可愛く照れたように中々目を合わせて

くれずシャワー浴びると聞けば「うん」と

頷いて床に散りばめられていた彼の服を

畳んで置いてあったのを手に握って浴室に向かった…






直ぐに帰るかなと思いながらテレビを見ていると

シャワーから出てきた彼はまだ照れていて

「シャワーありがと」と呟いて私の近くに

腰を降ろしてきて…帰る気配がない…







ハルト「・・・・・・・」






「・・・・・・(なに?なんでまだいるの?)」







気まずさを感じていると「喉渇いた」と

コッチを見てきて「なんか飲む?」と

とりあえず聞き返すと…





ハルト「水飲みたい…あと、俺もコーヒー欲しい…」






照れてても俺様感は変わらないわけねと呆れながら

立ち上がってコーヒーとミネラルウォーターの

ペットボトルを彼の前に出した…






「・・・・実家暮らしなの?親御さん心配してない?」






帰る気配のない彼に遠回しにそう促すと

握っていたマグカップをテーブルに置いて話し出した






ハルト「実家は○○だから通いは無理だよ

     ちょうどコッチに母親側の実家があるから

  じーちゃん、ばーちゃん家に居候中」





「へぇー・・地元○○なんだぁ…

 孫が帰らないでお婆さん達心配してない?」





ハルト「学校の友達から朝まで

     誕生日祝ってもらうって

     話してあるから大丈夫だよ?笑」






緊張がほぐれてきたのか笑顔も出だしてきた

彼はニコニコと話を続けるが…




(・・・ゆきずりの子のお友達の話とかいる??)



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る