第7話

〈ヒナノ視点〉









「いつもお姉様達とこんな事してんの?」





ハルト「はっ??お姉様??兄ちゃんしかいないよ?」





「兄ちゃん??・・だ・か・ら!!

 いっつもこんな風にお姉さんにタカッて

 家にあがりこんで楽しんでるのかって聞いてるの!」





ハルト「はぁ!?」





「まったく…子供は勉強しなさいよね…」





ハルト「・・なら…お姉さんも俺と遊んでくれるの?」






そう言って彼から思い出すのもどうかな

キスをされた気がする…





「・・・私が酔い潰れてどうすんのよ…」






記憶の中の自分に「バカ、バカ」と言いながら

シャワーから出て部屋を覗くと彼はまだ寝ていた…

ホテルとかなら置いて帰れるが…

自分の家だし出て行くわけにもいかず

開き直ることにしてコーヒーを煎れだした





「合意の上だし、20歳だし…大丈夫…」





向こうも慣れてるみたいだし

起きたら大人しく帰ってくれて

部屋片付けてシーツを洗ってしまえば

いつも通りの日常だから、問題ない、問題ない!





「記憶にないのは…ちょっと残念だけど…」





ベッドで見た時に思ったけど

彼はなかなか良い身体をしていた…

あの顔にあの身体の若い彼に抱かれたのなら

記憶くらいはしっかりいただきたかった…





年下と関係をもってもせいぜい2~3個下

までだろうし、あんなに若い子とはもう関係をもつ事

もないだろう考え「勿体ないなぁ」と呟いた…





まさか彼が起きてとんでもない事を言い出すとは

思わずに呑気にそんな事を考えていた…

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