第10話 書き出し祭り前前夜。 ~多分今が、一番ドキドキソワソワしてる~
タイトル公開から本編公開までの期間は、僅か二週間。
だというのにまさかこんなにも長く感じるとは、正直言って想定外でした。
それは多分、それだけこの期間に頂いたタイトルやあらすじへの感想が、濃厚であり、豊作だった証でしょう。
決して良い事ばかりなどではありませんでした。
自分の作品の残念さや沢山の意見に落ち込んだり、逆に自作に全く触れられていない事に落ち込んだり。
そういったどこか矛盾した自分と向き合い、戦ってきた日々でした。
中には「なるほど」と思わず唸ってしまったりする感想や指摘もありました。
その時には「あぁもっとこうしていれば」と後悔したりもしたものです。
しかしそれでも、たまには「本文楽しみ」とか「このあらすじ割といいよね」という意見にも、同じように出会いました。
つまり返ってくる反応は様々で、色々な感性や好みをお持ちの方々がこの『祭り』を見守ってくださっているという事なのだと思います。
意見をくれる方々は、あくまでも一個人。
ジャンルだったり言葉選びだったり、そりゃぁ好みはそれぞれあります。
とある方が『祭り』の感想を配信している動画内で言っていました。
「好きなジャンルはどうしても判定厳しめになるわ」
「同じジャンル書きだと、どうしても色々目についちゃうよね」
そりゃそうだろうなと思います。
抱える事情も皆それぞれです。
それで良いと思います。
もちろん発言する側は、作品やその先にいる作者の事を決して貶してはいけません。
少なくとも私自身は、「感想とは愛のありきで世に出すべきもの」だと思っています。
別に「褒めろ」と言っている訳ではありません。
しかし一作最大4,000文字、それを全て読み終えてもし何一つとして評価できる点やポテンシャルを見出せないなら、もしかするとそれは書き手側にだけ原因が
ある訳ではないのかもしれません。
攻撃的な感想しか世に出す事が出来ない方は、きっとそれだけ「読む事への経験値や語彙力が足りていない」か、「人の粗を探すことでしか自分のストレスを発散できない」ような人なのではないかなと思います。
だからここからは、そういった【言葉を自分の外に出すことに対し、責任を持てない方】はすべて追い出した上で書いてみます。
例え愛ある指摘(作品がより良くなるためのアドバイス)だったとしても、良く無い評価を貰ってしまえば少なからず凹みます。
人間とは、そもそもそういう生き物です。
そうじゃなくても『祭り』に参加している方はみんな、書くことが好きな方ばかりでしょう。
ならば猶更、むしろ凹んで当たり前です。
しかし思い出してください。
この『祭り』には、ちゃんと【戦友】が居ることを。
自分一人だったらきっと、赤ペンばかりの原稿に途方に暮れるばかりでしょう。
最悪ペンを置いてしまうかもしれません。
しかしここは「そういう場所」です。
切磋琢磨するために、作品に対して率直に感じた意見を述べる。
匿名という同条件の中で同じように肩を並べ、同じゴールへと向かっていける。
まさしく「そういう場所」なのです。
『書き出し祭り』の勝敗は、読み手からの投票の結果で決まります。
そういう意味では皆ライバルです。
しかしここには不思議なもので、謎の連帯感と仲間意識が存在します。
それはきっと、書き手一人一人の『祭り』を盛り上げたいという気持ちや創作意欲、そして「何かを掴んで帰りたい」という意思があるからだと思います。
心の準備は出来ています。
腹はもう括りました。
そろそろ本祭が始まります。
ここで指摘を真摯に受け止め、私たちはまた一段階上のレベルへと進化するのです!
いざ、フライ・ハイ!! (グシャッ
……何の音かは皆様のご想像にお任せします。
PS.
もちろん理不尽な内容や、自分の趣向に沿わない意見もあるでしょう。
勿論全てのご指摘に真摯でいる必要はあると思います。
しかしだからと言って、全てに【従う】必要はありません。
私たちはあくまでも、言われて納得できた部分を、次に取り入れれば良いのです。
だからみんな、くじけないで!!
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