第3話 2年前

大失恋から、さらに妖精のようにイタズラ好きで良く笑う彼女と同棲を始め、ケンカしながらも

彼女の梅雨時の誕生日を祝うドライブデートの時、


少しは違和感に気付いていた


結婚も生涯そばにいてくれることはないなぁ、と


7月頭が誕生日の彼女は、泣きそうにナナメで

「毎年、雨の誕生日になる、暗くてジメジメは嫌」


別にヒネッた返事をするわけでもなく無意識に俺は

「雨降ってくれるとカエルも植物も超喜ぶ」


「そう言ってくれると嬉しいかも、良いね!」笑顔


喜怒哀楽が顔に出るオンナノコは好きだなぁ


でも、その時には彼女は家を出る準備をしていた

思い返せば「あなたは友達として最高」と常に言っていた、同じベッドで寝て、同じYouTube見て、同じコントで笑っていてもベクトルは別方向だった。


なんとか会社の夏休みも取れれば、彼女と笑ってゴハン食べて遊んでいた。


自分の悪いところは全く見えずに楽しい一年になることを毎月確信していた。


彼女しか見えていないようで

自分のことしか考えてない自己中だった


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

朝顔いつ枯れた? @kurokuro0930

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ