第3話 戒
母は
夫の葬儀に想いを
早過ぎる
余りに早すぎる死
2人で選んだ
余りに無常
体がこんな風では葬儀にも出られない
愛おしあの人に
最後の最後まで
伝えられなかった言葉がある
まさかこんな事になるとは
しかしこの子らが
希望 そして運命
葬儀が終わったのであろう
夫の
「
おおかたそんな事だろうと
予想の
母は決めていた
「選ばぬ」と
「
お前の土地でない
一人に決めよ」
長の言葉は願いと言う名の恐れであった
「何も案ずることはない
舞う女が2人増えたくらいで
3人とも立派に育てみせる」
「今の言葉
そう言って長は立ち上がった
外には風が吹いていた
吹く風は人を
止む風は人を
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