第4話 舞えど
母の舞は終わらない
それが母に課せられた宿命である
舞を見 舞を聴いた
扇に触れ 開き閉じた
その一つ一つが母の喜びであった
ある日
何か
に 母は気づいた
日を追うごとに
その 何か は
くっきりと目視できた
気にするでもなく
むしろ
母はその年も
舞うのであった
民の為ではなく
子らの為に
亡き夫にそばにいて欲しい
叶うはずもない思いを
舞に託すのであった
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