透さんと

 ベッドの上で透さんと抱き合う。


 「んっ…マズイな。」


 透さんがそう言いながら身体を離す。


 「…?」

 

 もう少し抱き合っていたかった私は透さんを見つめる。


 「…ごめん…ちょっと…。」


 そう言いながら透さんが毛布を下半身にかぶせる。


 「泉ちゃんの…おっぱいが当たって…。」


 っ!!


 寝るときは基本的にブラをつけていなかった。


 当然今も…。


 「ごめんなさいっ…」


 謝りながら顔が赤くなっていくのを感じる。


 「いやっ…悪いのは俺だしっ…ごめんね。寝てたのに入ってきちゃって…。」


 透さんがそっと毛布を掛けてくれる。


 そのまま透さんはベッドから降りる。


 …透さんの下半身に目がいってしまった。


 スウェットのズボンを履いていた透さんの…前が膨らんでしまっている。


 「本当ごめんね。今度から気をつけるよ。」


 透さんが部屋から出て行こうとする。


 「透さんっ!」

 

 思わず呼び止めると透さんが振り返った。


 「嬉しすぎてなんていうか…。でもこんなんじゃ情けないだろ?落ち着いたらもう一回告白させて?」


 照れたように笑う透さんの手をつかんで引っ張る。


 「あっ泉ちゃん!?」


  不意を突かれた透さんがベッドに倒れこんでくる。



 「透さん…今度だなんて言わないで?私っ…。」


 透さんに抱き着く。


 「んっ…。泉ちゃんっ…。」


 透さんは私の背に腕を回して…抱きしめてくれた。




 …お腹に当っているのは透さんの…。


 熱くって硬くなってきているのがスウェット越しでもわかる。


 「透さんっ…」

 

 透さんが微笑んで、優しくキスしてくれた。


 …透さんの舌が私の唇を舐める。


 「んっ…。」

 

 少し口を開けて透さんの舌を迎え入れた…。


 透さんの舌が口の中に入ってきて私の舌に触れる。


 舌を絡めながらキスし続ける…。


 透さんの舌はミントの味がした…。


 

 

 透さんの手が私の胸に触れる。


 優しく撫でるように胸を触られて、そっと揉まれる。


 「泉ちゃん…おっぱい…柔らかいっ…。」

 

 Tシャツ越しに乳首を触られて…声が漏れる。


 「んんっ…。」


 



 

 透さんにベッドの中で抱きしめられる。


「泉ちゃん…好きだよ…。」


 透さんと肌を合わせるのはとても気持ちよかった。


 …真実には感謝しなきゃ…。


 透さんの腕の中で目を閉じる。


 …誰かに触れることがこんなに気持ちよくて幸せだって…知らなかった…。


 

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