第4話 宝箱

翌日、私が心に決めたのはこの宝箱だった。

程よい距離感でいようと思っていたはずなのに歯止めが効かなくなっていった私は「宝箱」に全てを入れようと考えた。


この人がくれた愛、色んなところを触ってくれた指先、包み込んだら思ったよりも痩せている頬、男のものとは思えないほど真っ直ぐな長い脚


この宝箱の中に全部詰まってたら、私はこれを一生大切にする。

誰にも近寄らせないし、その箱の中から来てと呼ばれたら絶対に行く。

心地よい時間、距離感はもう誰にも邪魔されない。


こうして私は宝ものの宝箱を手に入れることができた。

しんどーさんが思ってたよりも、早かったかもしれないね。

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大切な宝もの @sck

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