第7話

「ついに・・・」


女騎士は額をぬぐう。


彼女の目の前には、怪しい洞窟があった。



「なんぞこれ・・・?」


俺は洞窟を見て、そう言う。



「・・・」


ジャキンッ


女騎士は無言で、俺に剣先を向ける。



「何故、貴様がここにいる?


 当然のように・・・」



「えっ、さっき助けてくれたじゃん。


 だから、俺も助けてやるよ」



「別に助けた覚えなどない。


 ・・・それにここから先は戦闘になるかもしれない。


 脆弱な貴様など、すぐに死ぬ。


 さっさとこの場から立ち去れ。


 ・・・まぁ、死にたいなら、勝手にしろ」スタスタッ


女騎士は洞窟の中に入って行った。



(全く、素直じゃないんだから。


 なんだかんだ、ついていってもいい選択をくれて・・・)ニヤニヤ


俺は女騎士についていった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺達は、洞窟の中をスイスイ進んでいた。



「おい、戦闘なんか起きないじゃないか」


俺は女騎士に突っ込む。



「・・・おかしい。」


彼女は疑問を持つ。



「こんなに何もでないのは、何かあるはずだ」


「そうなんだ、今日は引き返しておくか?」


「・・・いや、進む。警戒は怠るな」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そして、何もないまま、奥地まで辿り着いた。



「おおっ・・・」


俺は感激する。


洞窟の奥には、ホコラがあった。


そしてのその先には台座があり、水晶が乗っかている。



「アレがお目当てのものか?」


俺は女騎士に聞く。



「そうだ」


彼女は台座の前に進んでいった。



「罠の気配が無い・・・。


 なら、これを取って引き返すぞ」



そういって、彼女が水晶に手を取ると




ブワンッ!!



彼女の足元に魔法陣が現れた。



「っ!?」


彼女は急いでその場から離れようとするが、魔法陣が光る。


ーーーーーーーーーー


「くぅ・・・///」


女騎士は膝を着く。



「大丈夫か!?」


俺は急いで、彼女に近づこうとする。


すると



ブワンッ



魔法陣から一定距離があるところで、弾かれた。



「なんだこりゃ・・・」


いくら近づこうとしても、弾かれてしまう。



「う・・・///」


女騎士は苦しそうにしていた。



「今助けるからな!!!」


俺は何度も、体をぶつける。


だが、効果は無かった。


そのとき




「無駄ですよ・・・」


「「 !? 」」



俺たちの裏から、見知らぬ男が現れた。



(誰だコイツっ!?)


って、誰でもいい。



「すいません、彼女に悪い魔法がかかっているんです。


 助けてくれませんか!?」



俺は男に助けを乞う。



「いいですよ・・・」


男は了承する。



「ありがとうございます!!」


俺はホッとする。


このままだったら、どうなっていたことやら。



「では、手伝わさせていただきます・・・。ほらっ!!!」


「っ!!!」




俺は男に殴り飛ばされた。

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