創造の掌が生み出した声

くうき

創造の掌が生み出した声

産声を上げた日

俺は命を授かった

見えた景色は眩しくて

新鮮だった


あの日に見えた夕焼けの空

気づけば小さく見えていて

誰にも言えない秘密を隠して

掌に覆ってさ

セカイを覗く


喧騒感が頭を過る

狂った針は血を染める

現実が

幻想を

侵食して夢を食す

禁術に縛られた手を今

紐解いて


叶わない夢の道

未来を

セカイを壊されて

曇天に泣いた声を

拾っても

何も残らない

燦然として散々な日常に

1つ額縁と花を添えて

今旅立つよ


草の生えないある街に

一本の木が芽生えた

変わり映え無いと決めつけた固定観念が

全て砕かれた

やがて現実は

幻想どうりに

理想郷となり

満足が笑顔が

全てを埋める



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

創造の掌が生み出した声 くうき @koooodai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ