第6話 歴史を軽んじてはいけない!!!
「お金を配り続けた!どうせ借金ですぐ潰れただろう」
っとそっけない返事を井草はした。
「武田信玄の事ですよ!一平は真剣に話し出した。
甲州金というお金を武田信玄が作り、(甲州金には両・分・朱・朱中・糸目・小糸目・小糸目中の7種の貨幣)
このお金を武将や領民に惜しみなく配り続けたんです、
人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵、
人材こそが強固な守りになる。
情けは人の心をつなぐことが出来る。
仇が多ければ結局は国を滅ぼす事になるという意味です、
味方に恨まれる事を絶対にしなかったんです!!
何故だかわかるでしょ、
味方の人数が減れば戦に負けるからです!
信玄は民を救う為に、お金を自ら創り家来や農民に配り続けたんです。
お金をふんだんに使い、人に優しい政策をやり続けた!、
負けるはずがないですよね、当然財政の破綻もしてないですよ!!
人が多ければ税金が沢山入る事を信玄はよく知っていた!
国家運営の基本の基本、経済を熟知していたんですよ」
「井草さん!
お金の役目、お金の本質を理解していれば領民、国民を幸せにできるんですよ!
その本質的な事実を歴史から学んで政策に取り入れて下さいよ!」
「そんな事は昔の話だ殿様だからできたんだろう、ましてや人口が違うだろ!」
っと井草はイラついて答えた。
一平は井草には、歴史に素直に向かって欲しかった。
「織田信長も豊臣秀吉も徳川家康も天下を統一する為に貨幣を自分で作り
惜しみなくお金を使って戦(いくさ)を終わらせる努力をしていた。
子供を死なせない、家族を守り、民に平和をもたらし、領民、国民を幸せにする事を一番に考えて国を治めていたんです」
井草は、相変わらず適当な返事をした、
「戦国時代と違って今は戦はしてないからな、今の時代に通用しないよ!!」
「井草先生!
私達の先祖が残してくれた歴史!を軽んじてはいけない!!」
一平は2倍の声量で井草財務大臣に話した!
「時代は違うが国を収めるトップであることに、変わりはないでしょう!!
お金を使うのに臆病になってはいけない!!
コロナ感染症という戦(いくさ)に負けますよ!!
お金を躊躇なく支出して国民の生命と暮らしを守った、
私達の先祖の事実を述べているんです」
ここで井草先生に、お聞きします?
せ・い・ふの最大の役目をお聞かせ下さい?
井草は苦虫を噛み潰したような顔で答弁した
「国民の生命と暮らしを守り抜く事だ」
そうでしょ、時の権力者、信玄も織田信長も豊臣秀吉も徳川家康も
現代の政府と同じ目的で政治を行っていたことをご理解いただけましたか………
それから、政府がお金を止めれば悪い事の連鎖が始まりますよ!
優秀な技術や文化を作ってきた日本の企業は、
今示されている成長戦略会議の政策により、
外国資本に安く叩かれM&Aで外資系に買われるんですよ。
日本の伝統技術、文化が、外国の所有になると言うことです。
日本人2000年の文化を、一時(いっとき)の政府国会が軽々しく扱い、
外国に売却すれば先人達のバチが当たる!!
本当にこの国をつ・ぶ・す・気ですか!!
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