第2話コロナ リストラの実態

「続いて総理にご質問いたします、」


資料を左手に持ちながら、一平が話しだした、

「現在の我が国は、コロナ感染症とコロナ不景気で自殺者が3万人、失業者が800万人出ています。


しかもコロナが原因で、社会は一億総リストラの大危機に遭遇しており、人員整理の嵐が吹き荒れている。

契約社員、日雇い、パート、アルバイト、非正規の公務員、上場企業の年配者まで、リストラを受けている。


何が社会で起こっているかお分かりですよね、


子供の食費、学費が払えないので3食を1食に切り詰める母子、

家賃を滞納して家を退去させられ、ホームレスになり自殺をしたサラリーマン、

自分の将来を悲観してノイローゼになり精神疾患のうつになった青年、大勢出てますよ、


非正規社員や契約社員、日雇い、パート、アルバイトは、

政府のコロナ対策の恩恵を受けていないんです。

対策に漏れているんですよ!


特別給付金の10万円をもらっただけです!!

コロナ感染症は、ほぼ3年蔓延しているんだ、

仕事も、お金も、住まいもない、

職を失うなどした生活困窮者は、断崖絶壁に立っているんだ、本当に瀬戸際なんです。


自殺者は、3万人を超えてますよ!


先日の事です、

大阪のNPO法人「大阪つくしの会」が大阪市浪速区の教会で行った炊き出しには106人が訪れていました。


うち、ホームレスは57人。高齢者が目立つ中、若い男性の姿もありました。

男性(30)は派遣切りに遭い3月下旬にホームレスになった。

この日の所持金は42円。


カレーライスをおかわりし、笑みがこぼれた。「本当に助かる。支えてくれるのは国ではなく、人のぬくもりだと感じます」

こう言ってるんですよ」


「総理」

この実態をどう考えておられますか?お答え下さい!


深入総理大臣お答え下さい、

議長が指名した


「大変なときに信頼される政府をつくりたい、まずは1人1人が自分の力を最大限に発揮することが大事であり

政府としては、給付金や貸与金などの支援制度を重層的につくって行きます」と釈明した。


議長、一平が手を挙げた

釈迦力君~

一平を指名した


大変なときに信頼されているのはNPO法人じゃないですか!

自助、共助、公助の順番では無くて、公助が先でしょ、

順番が間違っているから自殺者が増えるんですよ!!


しかも、


災害対策の基本中の基本をお忘れですよ!

コロナ感染拡大から3年近く何処にも視察に行かれてないでしょう?


仕事を失った、お金がない、生活が苦しい、生きる希望すらない。

多くの人が大切なものを奪われました。


どんな支援が求められているのか、何が苦しいのか?

現地視察に行かないといけないんじゃないですか?


保健所や最前線の病院に行きましょうよ!


今週の日曜日、現地視察に私と一緒にいかがですか、行っていただけますか?

総理お返事お聞かせ下さい?


議長が総理大臣を指名した。

「私が現場に視察することがあるとしても、

専門家の判断を仰ぎ総合的な指示を出すのが最高司令官の任務と心得ております。

ましてや、専門家、自治体等の指揮命令系統が混乱をきたす可能性があるので要望が来たら検討致します」


この答弁を聞いて、

一平は、怒号に近い声で言い放った!

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