第102話 復権
「全く、落ち着く間もなく戻ってみればこの有様か。陛下も、この老骨をよくお使いなさる」
「これは……凄まじいですね……」
現在復旧作業中の領主館を前に、やれやれといったようにヘクター・ヘルカンがぼやけば、その執事、ゼルロンドが素直な感想を述べた。
「ちゃんと寝るところがあるのか? これは」
魔人の襲撃を受けたとは聞いていたが、まさか領主館だけがこれほど無残な姿にされているとは思っていなかったヘクターは溜息を吐く。
領主館の大部分が消失したとは言え、無事な部屋自体はいくつかある。だがヘクターの言う寝る部屋とは、貴族としてその身の安全をしっかり守れる部屋のことであり、そういう点においては進入口がいくつもできている今の状態ではどの部屋を選んでも決して安全だとは言えそうになかった。
しっかり排除できたと思っていたヘクターがまさかの復権を果たしたことで、以前よりも直接的な妨害が増えてきている。今はそんな事をしている場合では無いはずなのだが、いつの世も情勢を図れない馬鹿と言うのは一定数いるようでヘクターはうんざりしていた。
この街に戻ってくる途中でも何度か襲われる始末だ。その半数以上はただの野党の集まりだったが、中にはゼルロンドが相手にしなければならない輩もいたので確実にどこぞの貴族が動いている。それを考えれば街の中と言えども安心することはできない。
「しばらくは宿を確保しますか?」
ゆったりとしたスローライフから刺激的な生活への急な変化に何とも言えない気分になっていると、ゼルロンドが妥当な案を出す。それにヘクターは笑って答えた。
「ん? ふふ、『暴嵐』ともあろう者が随分と弱気ではないか。ここに来るまでと同じように護ってくれればよかろう?」
「しっかりとした建物の方がヘクター様の安全を守れますから」
からかいの言葉に目を閉じて答えるゼルロンド。その左腕にはなんとも厳しい、白金の義手が填められていた。
その腕を一言で表すなら、機械とモンスターの融合だろうか。燦々と降り注ぐ陽光を反射してギラリとした光を放っている。
当たったものを削り取りそうなほどギザギザしている肩の部分は何かのモンスターの鱗を模したもののようで、その肩から下は三角形に配置された細い三本の円柱が肘までを繋げている。肘から先は血の巡りを表すようなラインが刻まれた鋭いデザインの手甲になっており、手は五本指だが分厚く尖った爪をしていた。
ヘクターが国王陛下から貸与されたこのマジックウェポンを、せっかくだからといろいろ試しながら帰ってきたが、その性能は破格のものだった。はっきり言って、腕を失う前のゼルロンドよりもこの義手を装備した今の状態の方が戦闘能力は遥かに上回るだろう。
義手と言ってもそれを動かすことには何の不自由も無く、ゼルロンドの意思通りに動く。その違和感の無さはまるで本当に自分の腕のようで、その性能にゼルロンドはただただ驚くばかりだ。
だが慢心はしない。この力はあくまでもマジックウェポンによるものであり、自分自身のものではないのだと強く言い聞かせる。
(考えなしに使っているとこの力に溺れてしまいそうです。雑な力の行使は気づかぬ内に戦闘技術の低下を招く。そして心の隙も生まれやすい。取り扱いには充分注意しなければなりません)
金属の輝きを放つ手を握っては開く。
モンスターのモノのような形をし、モンスターのような力を発揮するこの義手に依存してしまえば、ともすれば心までもがモンスターのようになってしまうだろう。
身の丈に合わない力を手に入れればそれは麻薬になり得る。過去の様々な経験からそれを学んでいるゼルロンドは過信のないよう、必要以上に自分に言い聞かせた。
そして、そんな様子を見てゼルロンドに心の隙ができていないことを確認すると、ヘクターは満足したように会話の続きを行うのだった。
「それはその通りだな。だが、やはり宿を取るわけにはいかん。これからたくさんの客人たちが訪れるからな。それらを街の宿屋に通すわけにもいくまい」
魔人との決戦に向けてヘクターはこれからひっきりなしに訪問者の対応を余儀なくされるだろう。その中には貴族も当然のように含まれるので、余計なトラブルを回避するためにも領主館に迎え入れるしかなかった。
一応言うだけは言ったが、この仕事を始めてもう長いゼルロンドにもそうするしかないことは分かっていた。それしか選択肢がないならできることをやるしかない。ゼルロンドは決まりきった答えを口にした。
「護りを固めるよう手配しておきます」
「うむ、頼んだぞ。それと……。ふ、早速の客人だ。着いて早々だが、仕事を始めるとしよう」
懐かしむヘクターの目には、こちらに向かってくるガトーの姿が映っていた。
領主館内で被害を免れていた比較的大きめの部屋。今までは食堂として使っていたその部屋を急遽応接室に変更し、そこでヘクターとガトーは久しぶりというには微妙な再会を果たしていた。
「お帰りなさいませヘルカン様。ギルド職員一同、ヘルカン様が復帰なさることを心から願っていました」
「うむ。苦労を掛けたようだな、ガトー。しかし、なんとも締まらんな。別れを告げてからこうも早く再会を果たすことになるとは」
ヘクターは苦笑いを浮かべる。今生の別れのつもりで街を出て行ったのだ。その時の事を思い出し、少しばかり気恥ずかしさを覚える。
「ですが、魔人との戦いを前にヘルカン様がお戻りになられたことはとても心強いです。正直、前の貴族様はひどかったものでして……。あのまま決戦になっていたかと思うと身震いがしますよ。本当に、アテンはよくやってくれました」
アテン。その言葉にヘクターはピクリと反応する。
「アテン……。例の、冒険者だな?」
スタンピードの際には鬼のように活躍し、その被害を最小限に留め、そして家令の命を救ってくれた恩人。
彼の活躍があったからこそ領主としての責任は軽くなったし、この街を変えることなく立ち去っていくことができた。そんなアテンだが、どうやら自分がいない間にも何やらやってくれたらしい。
「はい。なんでもゲーリィが言うには、スタンピードが終わってからと言うものの、ヘルカン様を街に戻すべく動いていたようでして。こうなる事も全て計算の内だったのでは、と言っていました」
「何……?」
ヘクターの顔が困惑に歪められる。俄かには信じがたかった。
ヘクターですら二度とこの街には戻って来れないと思っていたのだ。それを計算した上で実現したとなると、とても人の成せる技とは思えない。
(有り得るのか? そんな事が。貴族としての権力を振るえるならまだしも、一冒険者としての立場でどうしてそこまで先を見通せる? 情報無くして計算は無い。他に仲間がいるのか? それとも膨大な過去の情報の蓄積か……? 智勇兼備の傑物とは聞いていたが、そこまでの人物なのか……)
ヘクターはゼルロンドに視線を送ると、そのゼルロンドは頷き返してくる。
それは肯定。
かの冒険者であれば、それも有り得ると言っていた。
それに一瞬息を詰まらせるもすぐに平静を取り戻し、答える。
「……そうか。それは、感謝せねばならんな」
(私の疑いすぎだったのか……。スタンピードが終わった後に私を戻すために行動していた? そこまでして、かの者に何のメリットがあるというのだ。まさか本当に善意だとでも? やれやれ、弱国に強国の考えは分からんな)
実際に一度会って話してみれば分かることもあったかもしれないが、結局は顔を合わせることすらしていない。
助けてもらっているのは間違いないし、その事に感謝もしている。しかし、その裏に隠された真意があるならば話は別だ。ただ、今のヘクターには何とも言えないので、自分が信頼するゼルロンドがそう言うのであればと、ひとまずの礼を述べておいた。
騎士団が到着し全体会議が始まれば直接話す機会もあるだろうとヘクターが考えていると、突如ガトーが立ち上がる。
いきなり立ち上がったガトーを訝しんでいると、そのガトーは椅子の横に立ってゼルロンドの真正面に移動し、頭を下げて謝罪を始めた。
「ゼルロンド。すまなかった!!」
いきなり頭を下げられたゼルロンドは少し虚を突かれるも、ガトーが何に対して謝っているのかはすぐに分かった。ただそれは貴族との会話中にすべきことではないとガトーを窘める。
「ガトー様、今は……」
「分かってる! ヘルカン様も、申し訳ございません。ただ俺は、一刻も早く、こいつに謝りたかったんですッ! この気持ちにケジメをつけないと、話し合いに集中することもできません! だから、すみません! 謝らせてください!!」
今度はヘクターに向けて頭を下げるガトーを前に、ゼルロンドは困った顔をしながら自らの主人に目を向ける。だがその主人は、目をつぶって優雅に紅茶を楽しんでいた。
(見逃す……ですか。ありがとうございます、ヘクター様)
ガトーの行いは決して許されることではないが、このガトーと言う人間の人柄を理解し、それと同時に、そんなガトーが嫌いではないヘクターは大目に見ることにしたようだ。
主人の意を察したゼルロンドはまだ頭を下げ続けているガトーに、ゼルロンド個人として久しぶりに声をかけるのだった。
「頭を上げてくださいガトー様。……あなたからの謝罪、確かに受け取りました。私はあの時のことに怒りや恨みの感情を持ったりはしておりません。あれは私の力不足ゆえのことですから。既に片腕の生活にも慣れて仕事にも支障はありませんしね。……どうやらお気になさらずと言う言葉は必要なさそうですので、スタンピードのことはこれでお終いにしましょう」
ゼルロンドは本心を告げる。
ゼルロンドとて、昔は一流の冒険者として鳴らしていたのだ。自分の失敗を他人のせいにするほど落ちぶれてはいない。生来の器用さでさっさと仕事にも慣れてしまったこともあり、ゼルロンドはすんなりと今の状況を受け入れていた。
むしろゼルロンドとしては、おそらく自分のことで責任を感じてしまっているであろうガトーやゲーリィのことを心配していたのだが、謝罪するガトーの様子にジメジメとした暗いものは見られない。ヘクターのそばでガトーのことを見続けてきたゼルロンドとしては、こういう時のガトーはもっと引きずるように落ち込むものだと思っていたが、今のガトーは真摯に謝るだけでそこに自分を責めるような感じは無かった。
(これも、アテン様の影響ですかね。本当に、人を元気にするのがお上手だ。機会があれば、是非ともその人心掌握術を教えていただきたいものです)
少し街を離れていただけでガトーは肉体も精神も大きく成長していた。この年になっても上を目指し続けるその姿勢は学ばなければならないと思うゼルロンドだった。
「恩に着るぜ、ゼルロンド。俺は同じ失敗をしないためにも前に進むと決めた。開き直りみたいで気に入らねぇかもしれねーが、お前の心の広さに甘えて、これでケジメとさせてもらう」
頭を上げたガトーは決然と言い放つ。その強い姿にゼルロンドもヘクターも笑みを浮かべていた。
「ええ」
自分は気にしていないのに相手にウジウジとされても正直鬱陶しいだけだ。これほどはっきり言われればゼルロンドも気持ちよく返事をすることができる。
ここからまた新たなスタートを切ろう。
そういう意味を込めてゼルロンドは右手を差し出した。それを見たガトーも笑って右手を差し出す。
がっしりと組まれた手は、より強固となった結束力を表すのだった。
負の感情をぶつけられることも覚悟していたが、これ以上ないほど最高の形で和解することができたガトーは、ふと握手を交わす相手の左腕が目に入る。外で初めてそれを見た時の感想が改めて口から出た。
「しっかし、ゴツい腕だな、そりゃ。今のお前のイメージとは全然合わねーぞ」
ガトーの言葉は自分も思っていたことなのでゼルロンドは苦笑いする。
「フフ、そうですね。冒険者時代ならいざ知らず、この格好では似合うはずもありません。……それにしても、ガトー様はこの腕にあまり驚いているようには見えなかったのですが?」
外で会った時からガトーの反応はそこまで大きなものではなかった。きっと驚くだろうと内心で思っていたので、ゼルロンドにはそれが少しばかり物足りなく感じたものだ。その疑問にガトーは歯切れ悪く答える。
「ああ、まぁ、アテンがな……」
その言葉で全てを察したゼルロンドは一つ息を吐いた。
「……これもお見通しですか。あの方に、サプライズは成功しそうにありませんね」
もはやこの程度の事には驚きの感情すら湧かないゼルロンド。それほどアテンと言う人間はおかしな存在であり、彼と上手く付き合っていくためにはその異常さを受け入れていくしかないのだ。
諦観するゼルロンドにガトーはニヤリとした笑みを浮かべる。
「そうだな。お前の言う通り、あいつにサプライズはするだけ無駄かもしれねえ。やっぱそういうのは、驚いてくれる奴にしないとやりがいがねぇよな?」
そう言うとガトーは席に戻る。
何の事を言っているのか分からなかったゼルロンドがガトーの行動を窺っていると、ガトーは懐に手を入れた。
「ヘルカン様。お渡しするものがあります」
ガトーが取り出したのは一本のポーション。その装飾も中身も美しいポーションにゼルロンドは息を飲んだ。
「これは……。これが、例のポーションだな?」
ヘクターもそのポーションの見事さに一瞬気を取られるがすぐに平静さを取り戻した。
ヘクターの耳にも、あのダンジョンから超古代文明のポーションが取れたと言う情報は入っていた。この館の損壊具合からして失われてしまった恐れも考慮していたが、貴重で重要なポーションが出てきたことでヘクターの目に真剣味が宿る。
「はい。魔人との戦いで生き残った女騎士、クリステルが冒険者ギルドに持ち込んだものです。ギルドでは話し合いの結果、このポーションをヘルカン様にお渡しすることにいたしました」
「クリステル……。クリスタラ家の才女か。そうだったな、トルマリンの所にはあの子がいたか。……分かった。引き受けよう」
ヘクターはポーションを手に取るとそれをゼルロンドに渡す。そしてすぐにマジックバッグに仕舞われた。
どこに目があっていつ手を出してくるか分からない。貴重なポーションを前にしても二人がそれを忘れることはなかった。
平民が持っていても災いを招くであろうポーション。貴族であっても取り扱いが難しい品に違いはないが、使いようによっては強力な武器にもなる。本来ヘクターが定めた規則の中に冒険者ギルドが手に入れたものを自分に納めるような決まりは無いのだが、ここはありがたく貰っておくにした。
「それで、ガトーよ。このポーションの効果だが、何か分かっていることはあるのか? 先ほどお前が言っていたサプライズとはその事であろう?」
「はい。調べてみないことには断言できませんが、四肢欠損を治せるほどの回復力を秘めている可能性があると見ています。これはアテンも同意していることですので、私個人としては決して夢物語などではないと思っています」
ガトーの言葉にゼルロンドの身体が固まる。瞠目している様子がその驚きの度合いを示していた。
ガトーやゼルロンドの中で、アテンの肯定はかなり信頼できる確度を持つ。失った腕を取り戻すと言う希望の芽が生えることを止められはしない。
そして、それはヘクターも同じだ。
(四肢欠損を治す回復力。既存のポーション全てを上回る効き目か。ゼルロンドのこともそうだが、このポーションならばあるいは、向こうに置いてきた私の息子も……)
ヘクターの心に僅かな揺らぎが生ずる。
二度と手に入らないかもしれないポーションが、大切な息子や執事を救う鍵を握っている。もしも自分の手にポーションが転がり込んできたならば、王に献上することで落ちた力を取り戻させ、その多大なる功績を持ってこの先の様々な利便性を図ってもらうと言う当初の計画がブレる。
ヘクターの精神にできた僅かな隙。そのタイミングでガトーから忠告が入った。
「それでですね、差し出がましいのですが、実はアテンからヘルカン様に伝えておくように言われていることがありまして……」
「な、何だ。かの者からの言伝だと? 許す、言ってみよ」
非常に言い辛そうにしているガトーに、不意を突かれて動揺するヘクターの様子は映っていなかった。これ幸いと瞬時に取り繕って返事をするヘクターだったが、それでは話を聞く準備が全く足りていなかった。
「『自分で効果を確かめようとするなよ』、だ、そうです」
「ッ!」
ここぞと言うタイミングで痛いところを突かれたヘクターはそれを表情に出してしまう。だがその表情をヘクターが怒ったのだと勘違いしたガトーは慌てて説明しだした。
「い、いや、あのですね!? この国ではおそらくこのポーションを鑑定することはできないだろうとの事でして! そうなると実際に使ってみるしかないわけですが、これが回復ポーションとは限らないわけです! その素材も製造法も分からない以上は、蓋を開けただけで効果が無くなるかもしれないから、黙って王に渡しておけと、あぁいや、国王陛下にお渡しするのが一番良いだろうと言っておりました!!」
そのしっちゃかめっちゃかな言葉遣いにゼルロンドは思わず首を横に振る。だがその慌てようはヘクターに冷静になる余裕を与えた。
(どうやら、かの者はこちらの状況をよく把握しているようだ。……手強い。そして、釘を刺されてしまったな)
自分ともあろう者が不確かなものに縋りそうになってしまった。
確かに冷静になって考えてみれば、あのダンジョンがこの領地内にある以上、魔人さえ倒すことができればまた手に入れるチャンスはある。最初に発見されたポーションだからこそ、陛下への献上は大きな意味を持つのだ。
「……この国で鑑定ができないと言うのは、マジックアイテムの質のことを言っているのだな?」
冷や汗を流すガトーに問う。超古代文明の存在がほぼ確定したことで、マジックアイテムの起源やダンジョンの階層の仕組みなども現在提唱されている説で濃厚となった。
つまり、マジックアイテムの中にはポーションの種類を鑑定できるものもあるにはあるのだが、そのマジックアイテムが存在した時代よりも前に作られたポーションは鑑定できない可能性が高いと言うことだ。
この国で発見された、超古代文明に一番近いアイテムが今回のポーションなのだから、鑑定できるはずもないだろうと言う帰結になるのは当然の理屈。
「は、はい。このポーションはアテンですら今まで見たことがないと言っていたほどのものです。その、申し訳ないのですが、あいつの国で把握できていないものを、この国で判別できるとは……」
尻すぼみに小さくなっていくガトーの言葉に、それでもヘクターさもありなんと頷く。
「道理だな。かの大国に分からぬものを、この国が解明できるわけもない。……だからそんなに身体を縮こませるな」
(さて、方針は決まった。後はいつどうやってこれを陛下にお渡しするか。魔人との戦いが始まる前にケリをつけておきたいものだな)
自分で届けるのが一番良いのだが、このタイミングで街を離れるわけにはいかない。
求心力が低下している陛下は切実にこのポーションを欲しているはずだ。しかし、他の者に託すにしても誰が信用できて誰が信用できないのか、慎重な見極めが必要だった。
戻ってきて早々、神経質な問題が重なっていく現状に心労が溜まっていくヘクター。それに追い打ちをかけるように、対魔人戦の全体会議が迫っていた。
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