第9話 私と彼の幸せのために
私のクソ両親が私と相沢君を引き離した。
私にしていていた虐待がばれるのを恐れたためだ。
クソ!
無性に腹が立つ。
どんな権利があって私とあの人を引き離したんだ。
どうやってあの人に会おう……
恐らくあのクソ親はあの人に
『うちの娘にもうかかわらないで!うちの娘も迷惑だって言ってるのよ!』
とか、言ってるのだろう。
はぁ、あの人に会いたい。
相沢君に会いたい。
あの人にどんな顔すればいいんだろう。
そうだ、まずは私の邪魔をする人を殺しちゃおう!
そうだよ!
さっすが~
私ってあったまいい~
そうすれば私の邪魔する人はいなくなる。
それならば私はあの人に会える。
思い立ったが吉日って言うもんね。
「や、や、やめてくれ!お願いだ!ないが気に食わなかったんだ!?殴ったことか?暴言を吐いたことか?お願いだ教えてくれ、アナスタシア。それとも……」
驚いた。
この親はまだ私がなぜ怒っているかわかってないらしい。
どうしてこの親は私の溢れる気持ちを理解してくれないの!?
そしてこの親……
いや、元親か。
この元親は私のことをアナスタシアと呼んだ。
「私のことをその名前で呼ぶな!!!!!!!!」
私はあふれんばかりの気持ちを露わにする。
元親は驚いたような顔でこちらを見た。
それもそうだろう。
なにせものすごい声を出したのだから。
あいつらのつけた名前なんて吐き気がする。
さっさと殺してしまおう。
ナイフを手に握る。
切っ先を相手に向け、背後をとる。
左手で相手の口を塞ぐ。
自分の利き手の反対側の首に刃を当てる。
そのまま虚空に向けて刃を引く。
そうすれば自分に返り血がつかず殺せる。
こんな汚い血でなんて汚れたくない。
私を汚してもいいのはあの人だけ……
さて、この調子で頑張っていこう。
私をいじめた奴らも同じ様にしていく。
あぁ、なんてすがすがしいのだろう。
こんな気持ちになれるなんて思わなかった。
さて、彼のためにもうひと頑張りしようかな。
(よし、一〇りしようぜ!)
◇◇◇
一方そのころ相沢は親の都合によりシアトルに来ていた。
「初めて来たな。英語できるか不安だな」
おそらく心配はいらないだろう。
日本人はどこか完璧主義なところがあるからな。
外国では大体6~7割出来てれば完璧って言うからな。
たまに日本でも全然日本語できないのに『私は日本語完璧にできます!』ってホラふく奴いるからな。
まぁ問題ないだろう。
会話が通じれば
そんなこんなで僕はシアトルでの生活を満喫するぞー!
あっ、これフラグだな。
何処かでフラグが建つ音がした。
______________________________________
某ゲームの有名なセリフパクらせていただきました。
なんかすみません。
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