第3話 図書室での諍い(青春、不思議系)
夢の中の私は女子中学生。図書委員をしていた。夢の中では、当時通っていた中学が突然の教育方針転換、海外からの留学生を受け入れることになったという。
図書委員の私は、週当番の日に金髪で琥珀色の目をした美少女に話しかけられる。
「ねえ、ここには英語の本はないの」※
「すみません、あんまりないんですよね。あの1コーナーだけは一応洋書なんですけど、日本人生徒の英語学習用なので、絵本レベルかも」
「信じられない! 留学生を受け入れるのなら、日本語の本と同じ数だけ英語の本を用意しておけばいいのに」
同数はやり過ぎじゃない? と思いつつ、まあ、その子が言うことも一理あるなと思ったので、
「ごめんなさい、図書室の先生にそのように伝えておきます」
と答えたところ、
「バカか! アンタに言ってるのよ、図書委員なんでしょ? アンタの責任で、アンタが良い感じの本を選びなさいよ」
なんてむちゃくちゃなことを言われてしまったので、
「そっちこそ、日本に留学したんなら図書委員の仕事くらいおとなしく勉強したらいいのに」※※
なんて余計なことを口走ってしまった。思いっきり頬を殴られた。同じように殴り返し、そしたら向こうもまた殴り……
お互いにボコボコになっても、誰も止めに来ないじゃん! と思ったとき、夢から醒めた。
『図書室での諍い』――fin.
(注)
※相手は英語です。読むのも書くのも時間がかかるので日本語訳してます。
※※言い争い辺りから、私は日本語、相手は英語で会話をしつつ、互いに8割程度理解している設定でした。
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