第2話 消えた人々(3)

 2人は深く息を吸った。ようやく山小屋の前に来た。山小屋は7合目にある。2人は下を見下ろした。村の中心も、実家もかなり小さくなった。


「山小屋だ!」


 2人は山小屋に入った。山小屋は暗い。静まり返っている。誰もいないようだ。昨日は日の出を見ようとする人が泊まって満室だったのに。どうしてだろう。


 2人は山小屋の事務所に入った。だが、そこにも人はいない。部屋の電気は消えていて、真っ暗だ。まるで誰も住まなくなった家のようだ。


「ここにも誰もいない」

「従業員もいない!」


 太一は首をかしげた。従業員はどうしちゃったんだろう。ひょっとして、登山客とともに消えてしまったんだろうか?


「集団がさらって行ったのかな?」


 真由美は最近のニュースで飛行船で大量の人々がさらわれるのを聞いていた。ここでもそれが起こったんじゃないかな?


「そうかもしれない」


 太一もそのニュースを知っていた。だが、ここでも起こるとは。太一は信じられなかった。


「昨日の夜、そばを食べてるとき、変な音しなかった?」

「いや」


 2人には聞こえなかった。深夜に連れ去れてたのでは?


 その時、誰かがやって来た。その男は龍のペンダントを付けている。


「だ、誰だ?」


 誰かに気付いて、太一は振り向き、声を上げた。その声に反応し、真由美も振り向いた。登山客だろうか? まだ残っている人がいるとは。


「まだ残っていたか。連れ去ってやる!」


 太一の予想は外れた。人々を連れ去った奴だ。連れ去った人々を返せ! 太一は心の中で叫んだ。


「お前がやったのか?」

「ああ!」


 男は笑みを浮かべた。人間を連れ去ってよかったと思っている。


「許せない!」


 2人は拳を握り締めた。男はドラゴンに変身して襲い掛かってきた。


「氷の力を!」


 真由美は魔法でドラゴンを氷漬けにした。だがドラゴンはびくともしない。かなり体力があるようだ。


「食らえ!」


 太一は氷を帯びた鎌で斬りつけた。それでもドラゴンはびくともしない。


「ここで息絶えろ!」


 ドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、真由美は少し表情が苦しくなった。


「癒しの力を!」


 真由美は魔法で自分を回復させた。


「覚悟しろ!」


 太一は氷を帯びた鎌で斬りつけた。ドラゴンは少し痛がったが、すぐに持ち直した。


「ガオー!」


 ドラゴンは鋭い爪で太一を引っかいた。だが太一はびくともしない。


「氷の力を!」


 真由美は魔法でドラゴンを氷漬けにした。ドラゴンは氷漬けにならない。


「覚悟しろ!」


 太一は炎を帯びた鎌で斬りつけた。だがドラゴンはびくともしない。


「グルルル・・・」


 ドラゴンは氷を吐いた。だが、2人は氷漬けにならない。


「癒しの力を!」


 真由美は魔法で2人を回復させた。


「人々を返せ!」


 太一は氷を帯びた鎌で斬りつけた。ドラゴンは氷漬けにならない。


「ガオー!」


 ドラゴンは炎を吐いた。2人は大きなダメージを受け、太一は表情が苦しくなった。


「癒しの力を!」


 真由美は魔法で太一を回復させた。


「食らえ!」


 太一は氷を帯びた鎌で斬りつけた。ドラゴンは少し表情が苦しくなった。


「グルルル・・・」


 ドラゴンは太一に噛みついた。だが、太一はびくともしない。


「氷の力を!」


 真由美は魔法でドラゴンを氷漬けにした。ドラゴンは表情が苦しくなり、氷漬けになった。


「とどめだ!」


 太一は氷を帯びた鎌で斬りつけた。ドラゴンは倒れた。


「やっぱり連れ去られたんだな」


 2人は確信した。やはり、みんな誰かに連れ去られたんだ。決して遭難でも事故でもない。


「どうしてこんなことを」


 太一は拳を握り締めた。連れ去った奴らが許せなかった。


「頂上に行こう!」

「うん」


 2人は誰もいなくなった山小屋を後にした。相変わらず山は静かだ。大量に人がいなくなった山に、誰も行こうとしない。


 太一は頂上を見上げた。頂上が徐々に見えてきた。頂上まであと少しだ。太一は大きく息を吸い込んだ。


 その時、敵が襲い掛かってきた。3匹のオオカミと2匹のクマだ。


「雪の力を!」


 真由美は魔法で吹雪を起こした。5匹はダメージを受け、1匹のオオカミと1匹のクマが氷漬けになった。


「食らえ!」


 太一は炎を帯びた鎌でクマを斬りつけた。クマは少し痛がったが、すぐに気を取り戻した。


「ガオー!」


 オオカミは真由美に噛みついた。だが、真由美はびくともしない。


「グルルル・・・」


 もう1匹のオオカミは太一に噛みついた。太一もびくともしない。


「ガオー!」


 クマは鋭い爪で太一を引っかいた。太一は少し表情が苦しくなった。


「癒しの力を!」


 真由美は魔法で太一を回復させた。


「食らえ!」


 太一は炎を帯びた鎌でオオカミを斬りつけた。オオカミは倒れた。


「ガオー!」


 オオカミは太一に噛みついた。だが、太一はびくともしない。


「グルルル・・・」


 クマは鋭い爪で真由美を引っかいた。真由美は少し表情が苦しくなった。


「癒しの力を!」


 真由美は魔法で自分を回復させた。


「食らえ!」


 太一は炎を帯びた鎌でクマを斬りつけた。クマは倒れた。


「ガオー!」


 オオカミは太一に噛みついた。だが、太一はびくともしない。


「天の怒りを!」


 真由美は魔法で雷を落とした。3匹はダメージを受け、1匹のオオカミと残ったクマは倒れた。


「とどめだ!」


 太一は炎を帯びた鎌でオオカミを斬りつけた。残ったオオカミは倒れた。


「ここでも襲い掛かってくるとは」

「とにかく頂上に向かって進みましょ」


 真由美も息を切らしていた。こんなにたくさん敵が襲い掛かってくるとは。こいつらはもしかして連れ去った人々の仲間だろうか?


「うん」


 2人は再び頂上に向かって歩き出した。だが、すぐに敵が襲い掛かってきた。2匹のオオカミと3匹の1つ目のヘビだ。


「炎の力を!」


 真由美は魔法で火柱を起こした。5匹はダメージを受け、1匹のオオカミと2匹の1つ目のヘビの体に火が点いた。


「食らえ!」


 太一は炎を帯びた鎌でオオカミを斬りつけた。オオカミは少し表情が苦しくなった。


「ガオー!」


 オオカミは太一に噛みついた。だが、太一はびくともしない。


「グルルル・・・」


 別のオオカミは真由美に噛みついた。真由美もびくともしない。


 突然、1つ目のヘビは真由美に噛みついた。だが、真由美はびくともしない。


「天の怒りを!」


 真由美は魔法で雷を落とした。5匹はダメージを受け、1匹のオオカミは倒れた。


「食らえ!」


 太一は炎を帯びた鎌で1つ目のヘビを斬りつけた。1つ目のヘビは倒れた。


「ガオー!」


 オオカミは真由美に噛みついた。真由美は少し表情が苦しくなった。


 突然、1つ目のヘビは太一に噛みついた。太一は少し表情が苦しくなった。


「癒しの力を!」


 真由美は魔法で2人を回復させた。


「覚悟しろ!」


 太一は毒を帯びた鎌でオオカミを斬りつけた。オオカミは倒れた。


 突然、1つ目のヘビは真由美に噛みついた。だが、真由美はびくともしない。


「炎の力を!」


 真由美は魔法で火柱を起こした。2匹の1つ目のヘビは表情が苦しくなった。


「覚悟しろ!」


 太一は毒を帯びた鎌で1つ目のヘビを斬りつけた。1つ目のヘビは倒れた。


 突然、1つ目のヘビは真由美に噛みついた。真由美は少し表情が苦しくなった。


「癒しの力を!」


 真由美は魔法で自分を回復させた。


「とどめだ!」


 太一は毒を帯びた鎌で1つ目のヘビを斬りつけた。残った1つ目のヘビは倒れた。


「あと一息よ! 頑張りましょ」

「うん」


 頂上まであと一息の所まで来た。だが、あと少しの所で敵が襲い掛かってきた。3匹の1つ目のヘビと2匹のクマだ。


「天の怒りを!」


 真由美は魔法で雷を落とした。5匹はダメージを受け、2匹の1つ目のヘビは体がしびれた。


「食らえ!」


 太一は毒を帯びた鎌でクマを斬りつけた。クマは毒に侵された。


「ガオー!」


 クマは鋭い爪で太一を引っかいた。クマは毒に侵され、表情が苦しくなった。


「ギャオー!」


 別のクマは鋭い爪で真由美を引っかいた。だが、真由美はびくともしない。


「癒しの力を!」


 真由美は魔法で太一を回復させた。


「食らえ!」


 太一は炎を帯びた鎌でクマを斬りつけた。クマは倒れた。


「ガオー!」


 クマは鋭い爪で太一を引っかいた。だが、太一はびくともしない。


「炎の力を!」


 真由美は魔法で炎を起こした。4匹はダメージを受け、2匹の1つ目のヘビは倒れた。


「食らえ!」


 太一は炎を帯びた鎌でクマを斬りつけた。残ったクマは倒れた。


 突然、1つ目のヘビは真由美に噛みついた。真由美は少し表情が苦しくなった。


「癒しの力を!」


 真由美は魔法で自分を回復させた。


「とどめだ!」


 太一は炎を帯びた鎌で1つ目のヘビを斬りつけた。残った1つ目のヘビは倒れた。


 2人は頂上にたどり着いた。だが、誰もいない。もう連れ去られたと思われる。飛行船も見えない。


「ここにも誰もいないわね」

「うん」


 2人が辺りを見渡していると、巨大な龍がやってきて、2人に近づいてきた。2人を狙っているようだ。


「何だあいつ」


 太一は驚いた。まさか、龍が襲い掛かってくるとは。ひょっとして、彼もさらった奴の仲間だろうか?


「やってやろうじゃん!」


 太一は腕をまくり上げた。巨大な龍が襲い掛かってきた。


「天の怒りを!」


 真由美は魔法で雷を落とした。だが巨大な龍はびくともしない。


「食らえ!」


 太一は炎を帯びた鎌で斬りつけた。それでも巨大な龍はびくともしない。


「ガオー!」


 巨大な龍は炎を吐いた。だが2人はびくともしない。


「氷の力を!」


 真由美は魔法で巨大な龍を氷漬けにした。だが、巨大な龍は氷漬けにならない。


「覚悟しろ!」


 太一は氷を帯びた鎌で斬りつけた。巨大な龍はびくともしない。


「グルルル・・・」


 巨大な龍は氷を吐いた。2人はダメージを受け、太一は表情が苦しくなった。


「癒しの力を!」


 真由美は魔法で太一を回復させた。


「どりゃあ!」


 太一は氷を帯びた鎌で斬りつけた。巨大な龍は少し表情が苦しくなったが、すぐに持ち直した。


「ギャオー!」


 巨大な龍は氷を吐いた。2人はダメージを受け、真由美は表情が苦しくなった。


「癒しの力を!」


 真由美は魔法で自分を回復させた。


「食らえ!」


 太一は氷を帯びた鎌で斬りつけた。巨大な龍は少しひるんだ。


「ガオー!」


 巨大な龍は炎を吐いた。2人はダメージを受け、太一は表情が苦しくなった。


「癒しの力を!」


 真由美は魔法で太一を回復させた。


「食らえ!」


 太一は氷を帯びた鎌で斬りつけた。巨大な龍は少し表情が苦しくなった。


「ガオー!」


 巨大な龍は太一に噛みついた。だが、太一はびくともしない。


「天の怒りを!」


 真由美は魔法で雷を落とした。巨大な龍は表情が苦しくなり、体がしびれた。


「とどめだ!」


 太一は氷を帯びた鎌で斬りつけた。巨大な龍は大きな音を立てて倒れた。

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