第41話 魔物図鑑:牧場編その2
続いて魔物図鑑:牧場編その2をお送りします。
5. ヘイズルーン
山羊の魔物。高山に生息する。その乳は極上の蜜酒である。ヘイズルーンの蜜酒を最も愛するのはドワーフ族。しかし、ドワーフでさえもこの酒を飲む機会に恵まれることはわずか。この蜜酒1杯のためにドワーフであれば名のある鍛冶師の業物を少なくとも10は手放す。
いつの間にか手元にドランクスライムがいる!?
お前、いったい今までどこに?
そして、今どうしてここに!?
ドランクスライムはホログラムにもかかわらずヘイズルーンにむしゃぶりつきそうな勢いである。
そうだな、ドランクスライムも放ったらかしにしてたし、ちょっとお詫びもかねて捕まえようか。
「ユカワ様、わたくしはヘイズルーンの蜜酒をかつて一度口にしたことがあります。あれは本当にすごかったです。」
「おや、パーカーさんはご存じでしたか?」
「ドランクスライム様もかなりアピールしていらっしゃいますが、わたくしからもぜひ、お願い申し上げたく存じます。」
「ええ、捕まえるつもりです。ご期待ください。」
「ありがとうございます。」
いつも控えめなパーカーさんが身を乗り出してまで訴えるとは、いったいヘイズルーンの蜜酒どんなものなのだろうか。
このヘイズルーン、もしかしたら、ドランクスライムを喜ばせるだけじゃなくてドワーフ族との交渉にも使えるかもしれないな。
6. アウズフムラ
角のないウシ型魔物。そのミルクで一度でも喉を潤したならばもう二度と普通のミルクを飲むことはできない、といわれるほど素晴らしいミルクが得られる。そのミルクからつくられたヨーグルトやチーズなども絶品。
ああ、俺、ヨーグルトとかチーズとか乳製品すごい好きなんだよなぁ。
これも決定で。
7.ウコッシャモ
卵も肉も大変美味な鶏型魔物。森の奥地にひっそりと巣を構えている。めったに見つけることができない。見つけたとしても警戒心が大変強いためすぐに逃げてしまう。卵を孵化させようと試みたものが過去にいたが成功しなかった。そのため、その卵と肉は美食家や貴族たちにとって垂涎の的である。
卵か。絶対に必要だな。これでほとんど牧場にいたら理想的な魔物はそろったんじゃない
かな?
というわけで、とりあえず7種類の魔物を目標に牧場を作ろう。
牧場の管理はユイとガフがメインですることになってるから、彼らとしっかり相談して決めよう。
「ユイ、ガフどうかな、この7種類で行こうと思うんだけど?」
「賛成だよ!かわいい魔物がいっぱいだね!」
「一度にたくさん捕まえてきたらちょっと飼えるか自信ないな。。。」とガフ。
「そうだな。少しずつ増やしていこう。」
「うん、そうしよう!」とユイ。
楽しい魔物牧場になるといいな~。
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