第12話
今日の予定は昼前にギルドに行くだけなので
朝はミントさんが起こしに来るまで寝ていた
朝ごはんを食べてないのが
俺だけなので呼びに来たらしい、
バジルさんとミントさんも一緒に食べる事にした。
昨日一晩だけで俺の事が噂になってるらしい、
小鳥を乗せ便所掃除の上手い少年が居ると、
ギルドに行くと便所掃除の指名依頼が
来てるんじゃないかと冷やかされる。
朝も自分が便所に行く前にボーちゃんに掃除させていたので、
快適に使用する事が出来た、
あとウォシュレットがあれば最高なんだが、
今度水だけスライムに飲ませて見ようと思う、
色々試したくなってきた。
色々この町の情報を二人に聞いてたら
時間がきたのでギルドに向かう。
ギルドの中に入るとマロンさんが駆け寄ってきた。
マロン「さあユージ君こっちに来て」
階段を上がった付き当たりの部屋がギルド長室だ、
ノックをして中に入る。
俺「初めましてユージです」
ギルマスは「ゴメス」と名乗った、
頭はハゲてて口髭を生やしてる。
ゴメス「昨日は便所を綺麗にしてくれたらしいな、ありがとよ」
顔は怖いがニコッと笑うと意外と可愛い。
ゴメス「ヒールを使うスライムを連れて居るんだって?」
俺はナップサックからヒーちゃんとボーちゃんを出してあげる
ゴメス「なるほど初めて見るスライムだな、
誰もスライムなんかに感心ないからな、
どーやったらこうなるんだ?」
俺は同じ物を食べさせ続けると進化する事を教えた。
ゴメス「そんな説があったのは知ってたが
成功した例は聞いた事ないなぁ、
森の中でたまに色付きのスライムの目撃例があるが、
ふ~んで終わりだもんなぁ、あのスライムがねぇ」
仕切りに感心されてしまった。
ゴメス「お前さんタダでヒールや便所掃除してるらしいが
ちゃんとお金取らないとダメだぞ、
ポーション屋や掃除屋が潰れちまうからな。
今日来てもらったのは、その事なんだよ、
ポーションも買えない駆け出し冒険者の死亡率が高いんだ、
そんな奴らには格安で治してやって欲しいんだ、
ポーション屋には話を通しておくからよ、
お前冒険者になるのかい?」
俺「いえ、狩りは全く出来なくて、
素材収集を生業にしようかと思ってます、
探し物が得意なので…」
ゴメス「使役がスライムじゃねー、あははははは。
夕方、ギルドに詰めてもらえたら助かるわ、
お前は飯代タダにしてやるからよ」
俺「はい、こちらこそありがたい話しです。
素材収集でどのくらい稼げるかまだわからないですから」
ギルマスと握手をし、
今日の夕方からさせてもらう事にした。
マロンさんが便所掃除の指名依頼が5件も来てるよ、
と教えてくれた。
夕方までの間にやれるだけやる事にした。
昨日服を買った店からも依頼が来てる、
まずはそこから行ってみるか。
俺「こんにちは」
カランコロンと、扉のベルを鳴らして入っていく。
女店主「あんちゃん、よく来たね」
今日はごきげんな感じで迎えてもらう。
俺「便所の掃除に伺いました、どちらでしょうか」
俺は案内された便所でボーちゃんに指示を出す、
お店の中から店主が呼んでる
ピーちゃんを窓際に居てもらう事で
ボーちゃんがエリアから出ない様にする
店主は「ウメさん」と名乗った、
ウメさんがお茶を入れてくれたので頂く事にする。
ウメさん「最初は変な子だと思ったけど、
いろんな事が出来るし立派だねぇ」
気恥ずかしいけど褒められて凄く嬉しい。
素材屋をする事を伝えると蜘蛛型モンスターの
タラントの糸は高く買うと言われた。
ピーちゃんが掃除が終わった事を羽根を動かして知らせる。
ウメさんに確認してもらうとニコッと笑って
多めにお金を払ってもらった。
次の店は本屋だ、掃除をボーちゃんと
ピーちゃんにお願いして俺は本を探す。
薬草辞典、モンスター辞典、鉱石辞典を
購入してストレイジに入れる、
本のインストールが始まる。
名前のわからない草もとりあえず
採取してたのでストレイジでは???だった草が
月見草、満月草などの表示に変わる。
次はポーション屋だ、
ギルマスとの話しをしたら話しはもう通っていた、
素材も沢山買い取ってもらえた、メインのお客さんになりそう。
残りは食堂と肉屋を回ってちょうどいい時間になった。
肉屋もホーンラビットの肉を買い取ってもらった。
一回りして稼いだ金は本を3冊買ったので差し引き0だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます