第10話

カランコロン、扉のベルが鳴る 

女店主「いらっしゃ…なんか変な子供が入ってきたね」


あからさまに嫌な顔をする。

肩に鳥を乗せ変な格好をした小汚い子供だ。


俺「あの~僕の体型に合うような服ありますか?」

小屋で奪ったお金は実はかなりある

日本円に換算して100万程

ストレイジの中にある物を売れば2、30万はあるだろう


女店主「あんたぐらいねぇ、何着かあるよ」

無愛想に答える


俺「全部ください、あと下着10組、

カバンとクツ、あと生活必需品一式」

店主がうぶかしげにこちらを見てる


女店主「全部でこのくらいの金額になるけどあるのかい?」

俺はニコニコしながらさっと払う、

店主の顔がパッと明るくなる


裏の部屋を借りて買った服をその場で着替え

カバンにヒーちゃんとボーちゃんに入ってもらう、


俺「あと買取もお願いします」

持っててもしょうがない洋服など買い取ってもらった、


今着てる服も、ふんどしにしてたシャツも。

なかなかの荷物になったな、

両手いっぱいの買い物をし店を出た。


女店主「ありがとうねー」

店に入ってきた時とは真逆の反応する

店主を尻目にギルドへ向かう、


物陰で余計な荷物をストレイジに収納する、

肩にピーちゃん背中に

ひーちゃんボーちゃんの入ったナップサックを

背負って冒険者ギルドへ入った。


扉を開け中に入ると正面に受付カウンター、

右奥に食事のできるテーブル、


左の壁に大きな掲示板

そこに依頼の紙がランダムに貼ってある、


中は閑散としていた冒険書は

朝早くに出て夕方に戻ってくる

今は昼間でカウンターの受付をしてるお姉さんも暇そうだ、

俺は近寄って挨拶をした。


俺「こんにちは、身分証明を作りたいんですが」


受付嬢「あら可愛い小鳥さんね、

冒険者登録ですね大銀貨一枚になります」


このくらいの歳から冒険者になるのは

そう珍しいことでは無いようだ

俺はお金を渡して説明を聞く。


受付嬢「情報紋を打ちますね、

右手の甲を出してください、


全ての情報がその印に記録されます、

こちらの箱に甲を上に手を入れて下さい、


天板のガラスに印の情報が映し出されます、

情報の更新もこのプロジェクターでおこないますので、


カウンターにお越しの際はこちらに手を入れて下さいね」

印には苦い記憶が…でも便利な機能だなぁ


手の中にICチップを埋め込む感じか、

そのうちお金の情報も入るようになるんだろうな、

手を入れてみる。


LV9 ユージ HP 45 MP18 SP24

テイマー 冒険者ランクG 依頼:なし

簡単な情報だけ記録されている、

使える魔法とかスキルまでは見られないようだ


よかった、スリープがバレると

女性が警戒して寄って来なくなる、

眠らされて犯されると思うだろうし


泥棒にあった人は一番に俺を疑うだろう。

絶対にバレない様にしないと、

そうするとずっとソロプレイだな、


体力無いし魔法はスリープだけ、

ストレイジもまだ隠しておいた方がいいよね、


テイムもスリープしないとスライムぐらいしか掛からないし

サーチぐらいはバレてもいいのかな?

聞かれるまで黙っておこう、

出来る事はとりあえずソロで素材集めぐらいかな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る