第8話

俺達は地図に載ってる「マゴシカ」

の次に近い村「オタイオ村」に向かった。

先頭はコボルト次にボア、俺、しんがりにコボルト、


まわりにスライムとホーンラビット、

肩の上に小鳥のピーちゃん。

一度ゴブリンの群れと遭遇したが、


ボアの背中に乗ったコボルトに

銅剣を持たせて討伐に成功、

俺は後ろから見てるだけで良かった。


オタイオ村に近づくと

鶏が魔物化した LV5プレットが多く現れた

この魔物はモモ肉が太く猛スピードで突っ込んで来る


正直怖い、目も赤く血走って怖い、

でも焼いて食べると極上の鶏肉で、

唐揚げが食べたくなる


エリアに入って来たプレットは積極的に狩りに行く

と言ってもスライムで囲んで

コボルト3人衆に捕まえてもらうだけなんだが、


鶏肉といえば焼き鳥食べたいなぁ、

前世で食べた物が次々と

思い出されてきた、

オムライス、カツ丼、ラーメン炒飯、


米が恋しい、小麦農家の家では食べた事が無かった

子供の俺は、

この世界に米が有るか無いかの話は聞いた事無かった、


どこか遠い国にあるかも知れない

米を探す旅とかでも良いかも、

この奴隷の件を早く片付けて


世界を旅したい、知らなかった事を知りたい

今までボーっと生きてきた分を取り戻すぞ、


まだ子供だし、取り戻すって事もないか

これが、おっさんだったら悔やんだろうなぁ


食べ物の記憶から色んな記憶を思い出していった

1つの記憶をポイントに記憶が繋がっていく


美容師だった頃の記憶、次々と女の子を変え

酷い事をした記憶…やっぱり、

ろくな人生送ってないし


今世のこの出来事は因果応報なのかもしれない、

ぶるっと身震いした

今世でまた、酷い事したら来世も

またあんな地獄が待っているのだろうか

色々な事を考えながら森を進んだ


順調に村の側まで来る事が出来た、

コボルトとボアとはここでお別れである、

流石に一緒に村には入れない、


小鳥のピーちゃんとヒールスライムのヒーちゃん

ボムスライムのボーちゃんは連れて行く事にした。


「コボルト3人衆、ボアさん ここまでありがとう、

 お世話になりました」

よくわかって無いようだがエリアから外れると


何事も無かったように森の奥へ帰って行った。

さて、捕まっても何とかなるだろう、


調子が戻ってきてネガティブな考えも

吹き飛んだかな?俺は門番の方へ歩いて行った、


一応変な変装はしてるけど、

肩に小鳥を乗せてるのが印象が強いらしく


あまり顔をマジマジと見られる事は無かった、

スライムは服の中に隠してる、


田舎の農村から出てきた事を言うと

情報紋をギルドで押す様に言われる、

通行税は情報紋が無いと大銀貨3枚


持ってると大銀貨1枚との事だった、

ドキドキしたが問題無く村に入る事が出来た。


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