第7話
ボアがUターンして戻ってくる
構えをとったのを見て
うつ伏せの状態でスリープをかける
「5秒」くそ、俺は猛然とダッシュして
顔にタッチしながら「スリープ」と叫ぶ。
「15秒」よし、目を見つめてテイムと
唱えると使役することが出来た。
「はぁ、まいった これ以上は怖いよ」
俺は泣き言をいいながらこれはゲームじゃないんだ、
と改めて考え直す「調子こいてた…」
ここは一瞬の油断で死んでしまう、
俺は最弱だし武闘派ではない、
もっと安全にレベル上げをしたい…
そう言えばポーションを持って無い、
小屋の戸棚には一本しか無かったんだ、
危険はあるが町に行こう、
想像で追われてるつもりでいたけど、
まずは正しい情報を手に入れよう。
「マゴシカ」に戻って確認しよう、
それにはまず小さな村に行って
身なりを整えて…身体が痛い、
コイツに突き飛ばされたのもあるけど、
緊張が取れて いままでの疲れが
どっと押し寄せてきた、
少し休みたい、コボルトを3体テイムして
ボアと共に川向こうに戻る。
熱が上がってきたようだ、身体が怠い、
コボルトに指示をだして俺の身体が横になれるぐらいの
横穴を掘ってもらいストレイジに入れてた
奴隷商の服を敷き詰めて横になった。
ボアとコボルトに見張ってもらって
倒れ込む様に眠りについた。
あれから3日間ここから動けない、
水は川を渡る時にストレイジに50L入れていた。
小鳥を使役し、エリアギリギリの木の枝で場所をキープ、
25mのエリア範囲を確保、
飯はエリア内を通るホーンラビットを
スリープを掛けてコボルトに狩ってもらう、
薬草をスライムに集めてもらって煎じて飲んでみる、
多少は効き目があるのか体調が戻ってきた。
1匹のスライムが俺の真似して薬草をずっと食べている、
可愛い奴だ。コボルトとボアも3食共にしてると愛着が湧いて来る、
ボアは最後に〆て食べようと思ったが辞めた、
怪我を負わした奴だが3日間俺を守ってくれた。
冒険者が一番怖かったが現れなかった、
もしかしたら追われてないのかも、
淡い期待が湧いて来る。
さらに幸運な事に薬草ばかり食べてたスライムが
「ヒールスライム」に進化した!
ずっと同じ物をスライムに食べさせると進化するようだ、
こんな話聞いた事なかった、
ヒールを掛けてもらいぐっと元気が出る。
さらに、起き上がる事が出来なかった為、
排泄の処理はスライムに食べてもらっていた、
苦肉の策だったが汚物まみれになりたく無かったし
前世を知ってしまった俺には
この世界のトイレ事情が我慢ならない。
お店などは外に排泄する場所があるのだが、
普通の家庭は桶にある程度溜めて蓋をするだけ、
貯まったら土に埋める。
店の外にある便所はどこも悲惨な状況だ。
ボアさんの排泄も臭くて堪らなかったので、
そのスライムに3日間ずっと食べてもらってたら
どんどん茶色くなってきて、
ヒールスライムと同時期に「ボムスライム」に進化した。
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