第2話

真夜中に荷馬車が動き出して翌日の昼過ぎに

盗賊と隷商の待ち合わせ場所に着いた、


僕らの他にも何台か止まっており

奴隷商も何組か居る、


僕は他から来たガタイのいい大人の男性4人と一緒に

他の荷台に移動した、

村のお姉さん達とは別々にされた、


もう二度と会えない気がした、

お姉さん達は死んだ目をして

こちらには目を配る事も無かった。


それから半日かけて真夜中に中規模の町に着いた、

奴隷商の小屋がそこにはあり

地下牢に一人一人分けて入れられる。


地下に降りる前に奴隷印を首に押される、

これは主人に逆らうと首の肉が縮まり

息が出来なくなる仕組みだ。


そこに居たのは盗賊7人と奴隷商の一味5人。

僕の両親を殺した奴も居る、

名前はガルボと言うらしい、


一仕事終えて今から宴会でも始めるようだ。

ガルボはこちらを見てニヤニヤしてる。


牢屋に入れられてこれからどうなるのかと

不安で吐きそうになる、


昨日からの事を考えると

これ以上の不幸は無いのだが…


あんなに平和だった毎日が

一夜でこんな事になるなんて。

宴会が盛り上がっているのだろう、


1階の笑い声が頭に響いて

おかしくなりそうだ。


2時間ほどたって1階から

誰かが降りて来た、ガルボだ。


かなり酔っ払っていて、

こちらの方へニヤニヤしながら近寄ってくる


「お前の母ちゃんを犯してる時の

 お前の顔、最高だったわ」


僕は怒りと恐怖でぼろぼろ

泣きながら角に小さくなってる。


「俺はこんな汚い顔してるからよ、

子供の頃から散々酷い目にあってな、


だからお前見たいな綺麗な顔を

汚す事に興奮するんだよ、


ふふふ、途中だったからな」

そう言うと鍵を開けて入ってきた。


「ひぃっ!恐怖で気が変になる」

ボコッ、バキバキ、ドカッ 

顔をめちゃくちゃに殴られる。


痛みで頭がぼーっとなる

両足を掴まれて引っ張られる、


そのままお尻を持ち上げられ

男のなにを当てがわれる。


「嫌だ、やめてくださ…」

ボコっ男の太い拳が顔に突き刺さる、


頭が床と拳に挟まれてグシャっと音をたてる。

アレが身体に入って来る、


痛みで気が飛びふわふわとした気持ちになる

頭の中で今までの人生が映し出される、

これを走馬灯と呼ぶ事は少年は知らない。


13年間の短く単調な毎日が映し出される、

赤ん坊の頃、母親のお腹の中、あの世?


女神様のような女性が白い羽織を着た

大勢の人達が居る前で話をしている


「皆さんは今から新しい人生を過ごす為

 下界に転生してもらいます、

 

 前世の経験を生かして

 より幸せになれるよう願っています、


人間の脳を100%活用出来るとステイタスボードや

次元収納ストレイジ、

魔法やスキルなど使う事が出来ます、


地球人は脳を10%しか使ってません

非常にもったいないですねー、


生まれ変わったらその能力を活かして

幸せな人生を送ってくださいね」

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