第十四話 熔け始める刻、生じる亀裂

~ 2004年8月4日、水曜日 ~


 サークル活動のため学内にあるテニスコートにいた。

『シュッ、パコォンッ』

「ハァ、ハァ、まだまだ!」

『スッ、バシッ』

「ナンノっ!」

『サッ、パァンッ、シュッ、ガスッ、スカッ、バシュッ!』

 コートないに小刻み良い、ラケットそれに打たれるテニスボールの音が響き渡る。

「慎治先輩がんばれぇ~~~」

「クライフさん、そこっ」

「八神君、負けないで!」

「フォードくん、いまよぉ!」

 コート内に群がる女性達の黄色い声。俺もクライフも学内で割りと人気がある。

 クライフは外見も性格もいいから判るけど、何で俺も人気があるのかは不明。気にしない事にしている。だが、今はコイツとの勝負に集中しないと!コイツとサークルを同じくする事、三年。試合の戦い方はお互い手の内だ。戦績はお互い五分と五分。

 引き分けはない。先に気圧された方が負けだ。

 俺にとってほんとぉ~~~に色々な意味でのライバルになりやがった。負ける訳にはいかない。

「ハッ、これ如何だ!」

『バシュッ!』

「くっ、このテイド!」

『パコンッ!』


*   *   *


 最後のセット、高速ラリーをする事、約五〇分、いまだ勝敗を決していなかった。

「之でキメルッ」

『ズゥサッ、コンッ』

「勝つのは私デス!」

『パァンッ!』

「コレデ最後だぁ、イッケぇー!」

『ヴィシュッ!』

 俺が最後に放ったダンクスマッシュがアイツの逆サイド、コート右隅、ラインギリギリの場所を攻め込む。

「ジィーズゥっ!!」

 クライフはそう言いながらターンをし、そのボールを追った。

 しかし、寸前でヤツの長い腕に持たれたラケットを掠めるだけでそのボールは勢いを失う事なく相手陣地を蹂躙した。

 勝負が決まると俺を褒め称える声と同時にけなす声が聞えてきた。

 そんな声を無視して俺はクライフに近づき言葉をかけた。

「クライフっ、今日は俺の勝ち!いい勝負だった」

 本心から、そう語った、こいつとの勝負はとても面白い。

 再びテニスを始めて、こいつに出会って本当に良かったと思っている。

「負けてしマイマシタが私もですよ、ミスター・ヤガミ」

 やつは負けた事など悔いる事もなく、爽快なスマイルで言い返してくる。

 こいつとの勝負は勝っても負けても負の感情が湧かないから気分爽快!

「それじゃ、みんな今日はもうお終いだ!片付けぇー」

 俺達の試合が最後だったので各部員にそう言い渡した。

 現在、四年生のいないこの部の部長を務めている。自分からの立候補でなく、任されてしまった。断る理由はなかったので、その申し出を即受け入れたのだった。

「ミスター・ヤガミ、これからランチ一緒にどうだい?」

 クライフの日本語も大分良くなった。かなり流暢になっていた。順応の早いのが羨ましく思う。

「いいぜ、一緒に行くか?」

「先輩、私達もご一緒にいいですか!」と男女、入り混じって俺達に声を掛けてきた。

「私は構いませんよ、アナタはどうします?」

「おれもべつにOKだ」

「だそうですよ、ミナさん。シカシ、日本語とイウのは面白いものですネ。他の言語をソノママ使ってしまうノデスカラ意味の理解、不理解にカカワラズ」

「日本語は貪欲なのさ、ハハッ」

「エコノミックの回復にモソレ位なって欲しいものデス」

 痛いところをついて来る。だが今の俺達にはどうにも出来ない。

「ハハッ、将来、俺達が何とかしようぜ!」

「ハハハハッ、それではトゥー、レイト、手遅れデス」とやつは笑って答えを返して来た。

「そうかもなぁ。そんな事、言っていてもショウガナイ、さっさと片付けて、皆で昼食に行こう」


*   *   *


 俺たちは後片付けをして、着替えをしてから大所帯で夏休み中も解放されている学内の食堂へと向かった。昼食中クライフが何時もと同じ事を俺に尋ねてきた。

「ミスター・ヤガミ、MBAの件、考えてくれましたか?」

「かわらネェよ、俺の答えはNO」

「アナタとなら、ユナイテッド・ステーツに帰っても楽しくヤッテイケルと思うのですガ?」

「俺は今のところ現状で満足してるからな」

「気が変ワッタラ、言ってくダサい。準備とてもハードです、サポートします」

 クライフはここを卒業後、こいつと一緒にアメリカに行きMBAを専攻しないかって言ってきている。

 MBAとはMaster of Business Administrationの略で経営学修士の事だとクライフは教えてくれた。

 宏之や貴斗達と馬鹿やっていたいので外に出る気なんてサラサラない。

 やつとその話はサクット切り上げ後輩達との親睦を深める会話をして帰る気分になるまで時間をつぶす事にした。

 自室のベッドに仰向けになって天井をぼんやり眺めながら俺の周りを取り巻くやつ等の事を考えていた。すると、突然、俺の意思とは関係なく携帯から電話の着信を知らせるル○ン THE 3rdのメロディーが流れてきた。

 まぁ、いつ電話が掛かって来るのを判る奴なんていないだろう。

 相手と予定を入れていない限りはな。携帯に手を掛けディスプレイを見ないで通話ボタンを押してからそれを耳元に当てる。

「モシモシ、八神君で宜しいですよね?私、藤宮詩織です」

「おぉ、藤宮か、どうした?」

「貴斗は八神君にご連絡してないと思いますので私の方からお伝えしたい事があるのです、驚かないで聞いてくださいね」

 彼女の声はいつもの様に丁寧だが何やら不安に満ちている。

 そんな感じのする声だった。

「どうした、藤宮?」

 出来るだけ冷静になって彼女にそう尋ねた・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 衝撃的な事実を聞かされた。

「八神君、驚かれないんですか?」

「それは、本当なんだな」

 実際、驚いている。

 俺は正気を保って何とか冷静に声だけはそう対応させているだけだ。俺の表情は絶対変な顔をしているだろう。だが電話だ、相手にはそんな顔の俺は見えまいな。

「このような事、嘘を申して何があるのでしょうか?」

「そうだな、悪い変に対応して。判った、知らせてくれて有難う、後は自分の目で確認する」

「貴斗には私からご連絡したのをお隠ししてください。御願いします」

「あぁ、約束するよ」

 そういい終えると彼女はいつも通り礼儀正しく挨拶してから電話を切ってきた。

 彼女の言ってきた言葉に思考は色々な思案を膨らませて来る。

 許容オーバーになりそうなくらい。だが、今は考えていてもし方がない、涼崎に会って確認してから後は考えよう。

 クソッ、貴斗のヤツまた、俺に黙っているつもりだったのだろうか?あのアホンダラガッ!


~ 2004年8月7日、土曜日 ~

 サークル活動の後。午後になって、やっと今日、涼崎の容態を確認できる時間がとれた。そして、ただいま病院に向かって自分の車で走行中。今までほとんど涼崎のお見舞いになど行った事がなかった。

 貴斗は毎日、藤宮はそれなりに行っていた。

 宏之はある事をきっかけに行かなくなり、隼瀬は宏之と完全に付き合い始めてから涼崎の見舞いに行く事はなくなっていた。

 病院に辿り着く。

 車を来客用の有料駐車場に止めると急ぐ事もないのでゆっくりと彼女のいる病室へと向かった。

 国立病院の財政難なのか?駐車場を有料にするなっつぅ~~~の。

 午後も半ばを過ぎようとするのにマダ陽は落ちていない。

 確か彼女の病室は・・・?そんな昔の記憶を引っ張り出しながらその番号だと思われるところを目指していた。

【618号室 涼崎春香】と合っているな。俺の記憶もまんざらではない。

 ノックをしてから挨拶しようと思い、右手を挙げその準備をしようとする。

「ウフフフッ」と楽しげな笑い声が聞えてきた。

 久しぶりに聞く彼女の声、音質は変わっていないが何処となく品のある大人の女性の声がする。

「八神です、お見舞いに参上っす」

 そう言葉にしてから病室の中へと入って行った。

 俺の目に最初に飛び込んできたのは親友の一人の宏之だった・・・、どうして?直ぐにそう疑問が湧いてくる。

 しかしその思考を無理矢理中断させて来るように涼崎が挨拶を返してくれた。

「八神くん、お見舞いに来てくれたのね、アリガト」

 マジ久しく見なかったから・・・、今まで流動食だったため顔立ちがホッソリしている。

 だが、表現しがたい綺麗さを感じた。妖美とでも言うのだろうか?俺の思考に警告の鐘が打ち着ける。近づくなと近づけるなと。誰を?俺の親友二人を?どうして?判らない。

 暫く、俺は三人で会話をした。度となく特異な感覚を味わった。

 それらの時を収束させてくれるように一人の人物が現れた。

「お姉ちゃん、お花交換してきたよぉ~~~、あっ!」

「どうしたの翠?」

「お姉ちゃん、柏木さんの隣にいる人は誰ですかぁ?」

「アッ、翠は八神くんに会うの初めてよネェ」

『初めて』?彼女は今〝初めて〟とそう言葉にしたぞ。どうしてだ?

「八神さんって言うんですネェ。宜しく御願いしますぅ。あっ、いっけなぁ~~~い。そろそろ検診の時間、お姉ちゃん楽しいところ、可哀想だけど二人にはご退場!」

 翠ちゃんは俺達に出るよう目で促してきた。

「涼崎さん、また時間がある時、来るから」

「春香、明日も来るよ」

『明日も』だと何を口にしていやがるんだ、宏之の奴は?しかし、俺の疑問も直ぐに終わりを見る。翠ちゃんが説明してくれた。涼崎は記憶弊害を起こしている。

 今があの事故から三年経ったと認識していない。だから、翠ちゃんと俺が面識ある事を知らないのだ。彼女と俺の出会いは涼崎が入院してからの事だから知らなくて当然。

 彼女の事故から約一年後に涼崎の両親から宏之に見舞いに来る事を止め、奴の今を優先してくれと言われたそうだ。

 奴はそれを受け入れた事を貴斗から聞いている。

 更に今、再び涼崎が目覚めた時、その両親は今一度でいいから見舞いに来てくれないかと言って来たらしい。

 誠に勝手な言いようだ。でも、宏之はそれを受け入れた。何故?・・・。

 罪、総ての考えがやがて総て一つの所に収まる。

『罪』と言う言葉に。

 世界のどこかに厳重に安置して在った、その機能を忘れ凍りついていたアワーグラスが誰かの手によって温められ再び逆にされ、それは再び動き始める。時の逆行。

 心のどこかで何かが無残にも崩れ去ってゆく音が聞えてくる。

 俺が望んでいたこの現実、俺が忘れていた〝久遠永久などこの世にはない〟と言う言葉。

 収束する事のない崩壊へと向かってそれは動き始めた。

 気が付くと翠ちゃんも宏之もいなくなっていた。俺だけがその場に取り残されていたのだ。初めて孤独と言う物を感じた瞬間だった。


~ 2004年8月10日、火曜日 ~

「貴斗、じゃ、後はよろしく」

「お疲れさん」

 貴斗と一日交代で夜勤のシフトを入れている。今日はコイツが夜勤の日。

 ここの店は三交代制で時間のシフトを区切っている。

 午前6時から午後2時までの日勤、午後2時から午後10時までの夕勤、最後に午後10時から午前6時まで。

 これはあくまでもフルタイムで働くヤツの為の物。

 時間にうまく合わないバイトの連中は鹿島店長がうまく調整してくれる。

 夜勤を初めはこいつが全て受けるつもりだったのだろうがそうはいかない。

 藤宮が余り不憫すぎるからな。それは単なる俺のお節介かもしれない。だけど・・・、日勤の倍は出る夜勤手当は美味しいからヤツだけにやらせるわけにはいかない。

 疲れているのでさっさと帰る事にした。車のエンジンを入れエアコンを掛ける。エアコンなしでは居られない季節だ。

 車の中も丁度良い温度になって来た。だから車を発進させた。

 暫く運転してくると胸ポケットに入れていた携帯が鳴りだした。

 今、鳴り始めた着信音を鳴らせるの俺の最も大事な者達の四人しか居ないが、今は取り敢えず誰から掛かって来ているのか確認するだけにしよう。

 運転中、電話をしない事にしている。事故りたくないもんねぇ・・・、訂正しておく野郎二人以外はとな。

「八神カウンセリングルーム、ご用件は?」

「慎治、今暇?」

 彼女の声には何だか不安が入り混じっているようなそんな感じする。

「今バイと終わったところ時間は十分ある」

「慎治、あたしの家の近くの公園、知っていたわよね?そこで待っているから来てくんない?」

「判った、20分位でそこへ着けると思う」

「分かったわ、その時間に待っているから、アリガト」

 そう言ってから彼女の方から電話を切ってきた。彼女の事を考えようとした瞬間、再び携帯が着信を知らせる。それはさっきの電話の相手と近しい人だった。

「ハイっ、八神精神診療所!」

「アッ、私、掛け間違いをしてしまったようです、大変申し訳、御座いませんでした」

「あぁっ、大丈夫、大丈夫だ、間違ってない。おれだ、慎治!」

「八神君、驚かせないで下さい!」

「俺に何か用事?」

「ただ今お時間の方おありですか?」

 彼女の声にも何やり不安を感じる。

「それは急用か?」

「えっ、いえ・・・、そういうわけでは・・・」

「無理すんな、聞いてやる」

 彼女に待ち合わせ場所と時間を指定してやった。


*   *   *


 当初の予定通りその場所に時間狂う事なく到着した。さっさと車を降りて彼女達の所へ行ってやらねば。

「お待たせ二人とも!」

「慎治、これどう言う事」

「コンバンは八神くん・・・、ご足労おかけして申し訳に御座いません」

「隼瀬、お前の電話の後直ぐに藤宮からも連絡があったんだ」

 彼女に藤宮がいるその理由について教えてやった。

「お前と一緒で、不安な声で俺に掛けてくるから放っておけなかったんだ!」

「しおりン、そうだったの?若しかして貴斗の事とか?」

「えっ、あっ、ウッ、ウン。香澄は柏木君の事でしょうか?」

「エぇッ、アぁ~・・・、ウン・・・」

 二人とも不安の色を見せながらお互いどうし小さく頷いた。

 流石は幼馴染みどうし、思った事と同じ事を彼女達はお互いに聞いていた。

「それで、二人とも俺に話したい事って?」

 彼女達に背中を見せるような感じでベンチの背に腰をおろし彼女たちの話を聞く体制に入った。

「しおりンから話していいよ」

「いいえ、私は後でよろしいですから香澄がお先にどうぞ」

「くだらない譲り合いしない、先に俺に電話を掛けてきた隼瀬からにしろ」

 多分、ここで言っておかなければ幼馴染み同士の不毛な譲り合いになると思って即刻俺が決断を与えてやった。

「判った、アタシから話す。慎治の事だからすでに察していると思うけど、宏之の事・・・」

 隼瀬は俺に涼崎が目覚めてからの奴の行動について話してくれた。

 今までずっと行かなかった宏之が彼女の目覚めで毎日見舞いに行っているとな。

 隼瀬と宏之は涼崎が目覚めた時、お互いの関係を必ず告げると俺に言っていた。

 それは宏之の口の方からだとも。しかし奴はその事をまだ涼崎に言ってはいない事を俺は知っている。隼瀬は凄く不安なんだろう。

 彼女と涼崎の間を行ったり来たりする宏之に対して。

 涼崎の目覚めにより宏之が若しかして自分から離れて行ってしまうのではと。

 それは絶対、俺も避けたい。それは隼瀬の事を・・・、彼女の事を・・・、想うから。だが、彼女には一つの約束をさせたはずなんだが・・・・・・・・・、宏之を立ち直らせてくれたって事で何も出来なかった俺はその約束を無効にさせちまっていた・・・。

 今の奴と彼女、二人はお似合いだからな。

「折りを見て俺の方から宏之に言っておく。不安な顔スンなって、そんな顔していたら余計に宏之を煽る事になるかも知れないだろ、だから、彼奴の前ではそんな顔スンなよ」

「分かった。それとアリガト」

「次は藤宮の番。話せよ貴斗の事だろ?」

 彼女の話を聞いてまとめて見た。藤宮は貴斗からヤツの行動理由を全て聞いたそうだ。

 隼瀬はそれを聞いて平然半分、驚き半分と言った感じだった。

 貴斗のヤツは涼崎が目覚めて一週間くらい見舞いに出てなかったらしい。

 ヤツは再び涼崎に会うまではあの異変を知っていなかったようだ。ヤツはそれを知ってから藤宮に不安を与える表情や行動をしてくると教えてくれた。

「ハァ、まったく宏之の奴も、貴斗のヤツも何を考えているんだ?そばにこんなにも可愛らしい令嬢がいるってぇ~~~のによっ」

「慎治、馬鹿、言ってんじゃないわよ」

「八神くん、変な事を申さないでクダサイ」お二人さんとも表情を紅くしながら俺が声に出した言葉に返してきた。

 そんな二人の表情を見たら無性に宏之と貴斗、奴等二人を殴りたい気分になって来た。

「二人を何とかして見るさ。だけど、期待はするな。俺にだって出来る事と出来ない事があるんだからな」

「申し訳、御座いません」

「慎治、迷惑させちゃったね」

「いいよ、俺のお節介だから。そろそろ俺も帰る、二人とも気を付けて帰れよ」

 彼女達にそう言いその場を立ち去る。俺は遍く夜空の数多の星々を眺めながらこれからの事を、どうすべきか考え、車へと向かった。だが、しかし、まいった。今頃になって涼崎が急に目覚める何って。

三年もっ経った今だぞっ!

 どうしてだ?せっかく、宏之は隼瀬のお陰で普通な毎日を送れるようになっているのに。

 やっと貴斗は藤宮さんが傍にいるおかげでヤツ自身記憶喪失の事を気にしなくなり始めたのに。

 彼女等二人はやつ等と一緒にいる事をすごく幸せに思っているのに。

 何でそれをぶち壊そうとする様な感じで今頃、涼崎は目覚めたんだ?

 本当は彼女に何の罪はないのだが、彼女の目覚めに、やり場のない憤りを感じちまうな。

 宏之と貴斗、俺が『涼崎に逢うな』って言葉にしても聞いてくれそうにない。

 力的にも奴には勝ててもヤツに勝てそうにないしな。

 一体どうすりゃ良いんだ?・・・再び、涼崎に眠ってもらう?シカシ、俺が犯罪に手を染めてまでする必要のあることか?ハァ、今は見守るしかないな。

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